青い山賊 - 井手健介と母船
深く呼吸をして、目を閉じて、感覚を澄ますような。
この曲を聴くと、深い青の川を小舟が一艘進んでいるというイメージしか湧いてこなくなります。
いま居る場所とは到底違う異世界に迷い込むような気分です。トリップという言葉が相応しいかは分かりませんが、とにかく没入感のある音楽です。
アーティスト名が「井手健介と母船」という少し変わった名前。
井手健介さんが自身を音楽の海原を漂う小舟と例えているとしたら、母船はバンド編成のこと。
後半にかけて、テンポアップして展開されるラインはとても楽しいです。
折坂さんの「坂道」のアウトロに似た高揚感を覚えます。
いくら目を擦っても あなたの顔はかすれてる
今夜はそっと試そう 12月の霧の中
この曲は「目」がキーワード。
このトリップ体験のような世界観。
夢と現の境目は目が覚めているかどうかです。
そういう意味でこの曲に目に焦点が当てられているのかなと思いました。
いくら目を堪えようと 青い涙は溢れ出す
乾いた夏の思い出 ほら私は珊瑚礁
おお...。脈絡がなさすぎて意味がわかりません。
でも不思議な気分に浸れるのであれば構いません。(笑)
いくら目を瞑っても あの日のことは忘れない
今夜はそっと眠ろう 10月の雨の中
12月の霧から、10月の雨の中に。
「あの日のこと」が指すものは、なんだか悲しいことのようでもあり、こみ上げる喜びのことのようでもあります。
12月から10月までおよそ10カ月。「あの日」というのは12月の「あなたの顔がかすれて見えた」日を指しているのかもしれません。
とするとやはり悲しい思い出のように思えてきます。
でもタイトルの「青い山賊」は考察しようにもお手上げな感じです。
なぜ山賊なんでしょうか...。
最近の目覚ましはこの曲です。
心地よくて二度寝してしまうんですけどね。
studio ver.です。
これは...。
素晴らしい世界観です。
いつか神保町の視聴室行ってみたいです。