Life Is Party

NEW MUSIC , NEW LIFE

スウィートソウル - キリンジ

 

キリンジの曲の中で一番ジワーッと染みる曲です。心の奥深いところにジワーッとね。

 


 

真夜中が今 その目を覚ます

月は静かに 僕らはただ

こうして歩こう 満たされるまで

  

高校のころ、日の出直後の田んぼ道を自転車漕ぎながらこの曲を爆音で流したことがあります。

真夜中がまさに目を覚ますその時、僕の全身が目を覚ましたのがわかりました。

これが気持ちいいんだ。

 

「ただこうして歩こう」ってすごく力強くて、優しくて、ホッとする。

こんなラブソングが書ける泰行さん素敵だなぁ。

 

遠い日の線路のように煌めく

コールタールの地平の上で

 

なぜコールタールなのか僕にはわかりません。

 

ただなんとなく、いつか見た景色に今歩いている現在地を重ね見るような、そんな印象をもちました。

 

 

目を閉じ 君と祈れば

溢れ出す あぁ 想いに

ハレルヤ!  迷える魂が

風邪の止み間に あぁ あぁ

遠く吠えるさ

 

涙がこぼれる。

説明のつかない込み上げる気持ちがあります。

言いようのない感動は、自分の中でも説明がつかないままだから寧ろそれは特別な感動になります。

 

最後の「〜さ」って語尾はスナフキンみたいでいいですよね。誰に似てるんだろってずっと考えてたのですが最近やっとわかりました。(笑)

 

 

幾つかの 小さな矛盾も

こんな夜には  僕や君の  

運命を取り巻く 惑星のようさ

 

 

誰にも真似できない芸当だと聴くたびに感心してしまいます。

壮大かつユーモアにあふれる歌詞です。

宇宙に生きるぼくたち人間もまた数奇な運命にあるのです。たぶん。

 

 

手を取り 抱きしめあうなら

それだけで何も

何もいらない あぁ 君と僕に

 

最後の最後まで泣かせにきます。

「何も」×2のとこでウルッときちゃいます。

「それだけで何もいらない」っていうのは至上の愛ですよね。

すなわちこの曲は至上のラブソングなり。