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andymoriの「16」と折坂悠太の「窓」

 

andymoriの「16」と折坂悠太の「窓」

 

この二曲を聴いていて、ちょっと似た歌詞に気付いたので書き留めようと思います。

 

 

 

どこにも行けない彼女たち

駅の改札を出たり入ったり

変われない明日を許しながら

なんとなく嘘をつくのさ

 

 

東京は新宿 朝6時

シャネルもグッチも答えはくれない

行ったり来たりのあの子には

帰れぬ理由があるようで

 

 

どうでしょう。

なかなか通じるものがありますよね。

気づいたときはなんだか嬉しかったです。

 

オーリーの「窓」には新宿が出てきていて、andymori の「16」ではどうかと言えば、こちらもやはり東京っぽい。

 

となると、どちらもスポットを当てているのは東京の女の子。

そして、行き場もわからず、行ったり来たり。

 

シャネルやグッチなどのブランドを身に纏ってもなんだかパッとしない。

「変われない明日」と「答えはくれない」が意味することはもしかしたら同じなのかもしれません。

 

オーリーの歌は「朝6時」です。

一方で「16」の歌う時間帯は夕方もしくは夜遅くです。(これは僕のイメージ…)

僕のイメージが乱入してきてますが、この点は少し違うような気がします。(笑)

 

 

 

「16」がリリースされたのは2010年。「窓」がリリースされたのは2014年。

勿論、オーリーはandymori を知っていたでしょうし、自分も後に『平成』で受賞するCDショップ大賞を受賞した『ファンファーレと熱狂』を聴いていたことでしょう。

 

ひょっとしたらオーリーが無意識に同じ情景を歌ったのかもしれません。

でも僕はこれは偶然のような気がします。

 

小山田さんとオーリー。

歌や性格は全く異なる二人ですが、どこか似た何かを見出してしまう自分がいます。

おそらく彼らが、僕が今一番好きなアーティストの二人だからですが。

 

 

 

とにかく、どちらもすごくいい歌です。

 

『平成』が脚光を浴びていますが、「窓」が収録されている『あけぼの』もすんばらしいアルバムなので是非。

 

Folkrore - クラムボン

 

 

梅雨時のすこしメランコリックな気分のとき、この曲が気晴らしになります。

 

雨上がりに差し込む、晴れ間みたいな歌だと思います。

 

 

 とにかく歌詞が大好きです。

 

強い台風の去ってた夜に

高いビルの上から街を眺めてた

風はまだ少し移り気で

去り際のタイミングをつかみ損ねてる

隣の住宅のネオンが

陽炎のように揺らいでた

こんな景色見たことない

見慣れていたのに

 

 

抜き出した部分、ちょっと長いですがまとめて見るとハッとさせられます。

 

 

ネオンが揺らいでいるのは、都会特有の景色なんでしょうけど、この描写だけでもその風景が伝わってきます。

 

見慣れていたのに、見たことない。

ふとした瞬間にいつもの光景の美しさに感動することあります。

そのときの感動って結構すごくて、旅行に行って綺麗な景色を見るのよりも心に残ったりするものです。

 

 

 

何かが変わっていくような

そんな気がした あと少しで 

何事もなく消えてゆく

6月6号 あと少しで あと少しで

 

雨上がりのいつもと違う感覚はなんとも言えないものがあります。

本当に何かが変わっていくような、そんな気がするものです。

 

「6月6号」。なんて響きがいいんだ。(笑)

6月ならちょうど6号くらいの台風が発生してますしね。

 

終電車の低いアナウンスが

いつもよりも透き通って聞こえてる

 

「最終電車」というなぜだかエモい言葉。

「いつもよりも」ってのがミソです。

台風一過、雨上がりの不思議な心持ちがそうさせたのでしょうか。

 

それに「低い」の歌い方が大好きです。

原田郁子さんの優しい、ささやくような歌い方は独特で、気持ちが落ち着きます。

 

少し瞼重くなって

ゆっくりと目を閉じてみる

遠くで君の声がした

そろそろ行かなきゃ

 

「行かなきゃ」って表現が大好きなんですよ。

「コーヒーブルース」でも書きましたが、井上陽水の「傘がない」、andymoriの「遠くへ行きたい」などなど。

目を閉じて「君」によばれたような気がしたなんて、、、ロマンティックでかっこいい。

 

気圧の谷を飛び越えた

そんな気がした あと少しで

気持ちがすっと軽くなる

そんな気分さ

あと少しで あと少しで

 

「気圧の谷」っていう表現がユニークで好きです。

天気図の等高線のことですよね。

2つの高気圧に挟まれて、等高線の間隔が狭いところはまさに「気圧の谷」ですもんね。

 

雨上がりの街を闊歩するイメージです。

気持ちが晴れて軽くなる感覚は共感できます。

 

 

頂きでのライブ映像です。

夕景も相まってすごい綺麗です。

 

 

 

亡きトラックメーカー、Nujabesによるリミックスバージョンも必聴です。

 

Greenish - 王舟

 

王舟のアルバム出ましたね。

しばらく経ってしまいましたが、何周か新作を聴いたので大好きな曲を。

 

 

Greenish

Greenish

  • provided courtesy of iTunes

 

このiTunesのお試し視聴のなかでは、聴くことができませんが、この曲の"Stand by me"がたまらなく好きです。

 

王舟の声がすごく優しくて甘い。

 

いろんな人の"Stand By Me"カバーを聴くのって、シンプルゆえに歌い手の個性が現れてすごく楽しいんですが、是非王舟にもカバーしてほしいです。

 

7月のリリースツアー行きますよー。

楽しみだ。

 

 

雨の散歩道 - 小山田壮平

 

こんな曲をさらっと作ってしまうことに驚いてしまった…。

 

「誰の歌かな。いい歌だなぁ」

そう思ったのに。

 

 

まさかのオリジナル。

絶句でした。

 

 

振れ幅があると言ったらおかしいけど、この曲はすごくカバーっぽさがある。

 

 

それだけ今までの曲とは少し異色な感じがしたんです。すごく良い意味で。

改めてソングライティングに感服したのと、これからもずっと音楽を通して魅了してくれるんだろうなと思って嬉しくなりました。

 

 

特徴的なのは繰り返される冒頭と途中に出てくる印象的なリフ。

勝手な思い込みですが、小山田さんって基本的にアコギをジャカジャカとストロークしてるイメージがあったので新鮮でした。

 

子気味いい音とリズムが絶妙な、良いフレーズだなと思います。

 

雨の中 今日も誰かを探して

たどり着く 歌で励ましながら

昨日の夢に見た会えない人と歩いてる

住み慣れた街で

 

「 夢に見た会えない人」というのが切なすぎる。

「輝く飛行船」が見た夢から生まれたように、この曲もまた夢を見て着想を得た曲じゃなのかもしれません。

 

 

風の中 我は孤独の旅人

いや ただの寂しがりやの酔っぱらい

あなたの心が動くのならば

歌えるよ 愛のある話

 

「我」っていう一人称を使ってるのもカバーかなと思った要因ですが、思えば小山田さんは一人称を歌詞にあまり登場させてないような。

 

「僕」は「僕が白人だったら」や「僕がハクビシンだったら」。

「俺」なら「愛してやまない音楽を」、「クレイジークレイマー」とか。

「私」を「彼女が煙草をやめない理由」で使っていたような気がしますが、それくらいしか思い浮かびません。

 

 

 

君のことがわからないんだ

この恋は止まない

 

この部分のファルセットは胸が苦しくなります。

本当に綺麗です。

恋が「止まない」というのは、雨が「止まない」のと掛かってるのかな、なんてぼんやり思いました。

 

俯いて次のバスを待つ人

濡れ始めた背広を気にしながら

 

背広のくだりなんかは小山田さんぽくないと思いました。

昭和の歌謡曲みたいなイメージが思い浮かびました。

すごく大好きな描写です。

 

ふざけあう少年少女のように

あるがままであるかのように

逃げていく今を追いかけている

哀れなもんだと笑いながら

 

純粋なままではいられないけれど、ありのままでいられたらと願う。

その反面無理している自分を自嘲するような。

「〜なもんだ」っていう言い方もいつにない感じ。

やっぱり明らかに昭和歌謡のようなものを意識した曲ですよね。

 

 

あなたのために頑張っているのに

こんなにも愛しているのに

 

「私に人生といえるものがあるなら」の歌詞に通じたものを感じました。

小山田さんがたまにカバーする曲です。

 

「私に人生といえるものがあるなら」より、

愛していたのに

あなたは消えた

信じていたのに

何故かわからない

 

「愛していたのに何故わかってくれないの」

側から見れば独りよがりで情けない言葉です。

 

でも人間らしくて、情熱的で。

普通はダサくて歌詞にしないような感情ですが真っ直ぐな気持ちを歌うことをためらわないのは素敵だと思います。

 

 

小山田さんの声がグサグサ刺さるいい曲です。

どうやら梅雨入りしたようなので、これからしばらく散歩のお供です。

 

 

にしてもYouTubeにほろ酔いバージョンとベロ酔いバージョンがあることの面白さと言ったら…。

こんなミュージシャンなかなかいないでしょ。(笑)

 

 

湯気ひとすじ - 折坂悠太×NORITZ

 

 

 

先日行った、”折坂悠太 Oneman Live 2019” でまさかまさかのこの曲の弾き語りを拝聴することができました。

 

 

 

このサイト(https://kyodonewsprwire.jp/release/201901282611)に歌詞とストーリーが描かれているので二回目に見るときは是非見てみてください。

 

屋根の三角に陽は落ちて

一つ二つ

灯りがついて

窓から漏れる湯気ひとすじを

くぐりぬけてしかめ面

 

オーリーは日本らしい景色を切り取るのが本当に上手。

使う言葉一つに日本の懐かしさを感じさせるものがあります。

 

ノーリツさん、ナイス起用。

 

「しかめ面」は「笑うと負けよ、アッププ」のくだりでしょうか。

MVも含めてですが、お風呂を通した家族との繋がりだとか暖かみのようなものに溢れています。

 

集まった声が静けさに戻ってゆく

今日もそうです

 

学校に行って帰る。仕事に行って帰る。 

 お風呂に入っては眠りにつく。

 

今日も明日もその連続。

 

 

それがそれがあれです

ほらほら あれです

幸せ~

 

ノーリツのあのメロディーの部分がここ。

指示語がすごいけど。

わかるなあ。

 

あったかいお風呂につかるあの気持ちよさを、この3行は見事に表しています。

 

「幸せ」、この一言につきますもんね。

 

問わず語りのこの心

君は箸でより分ける

 

オーリーの歌で知らない言葉を教えてもらうことが多いです。

 「問わず語り」とは「人が聞いていないのに自分から語りだすこと」だそう。

 

学校であったこととか、仕事場であったこととか。

その日の出来事をべらべらと語りだす家族をお母さんか誰かが「はい、はい」となだめる様子が思い浮かびます。

 

「箸でより分ける」って表現、たまらなく大好きです。

 

口から漏れるその一言を

聞かないように風呂に行く

 

分かりみが深いです。

親の口うるさい言葉だとか、最後の決め言葉みたいなものを聞かないようにしてお風呂に逃げ込む、みたいな。

 

一人暮らしをしていると余計懐かしくなってこの曲が大好きになってしまいます。

 

 

つぶやく声が鼻歌に変わる時

今がそうです

 

僕もお風呂に入るときは大抵、歌を呟くように歌っています。

 

そうこの時こそが、、、

 

これが これが あれです

ほらほら あれです

幸せ~

 

 

 「幸せ~」

 

 

いやー、いい歌。

音源化を熱望するところですが、サビがノーリツさんのメロディーなので、著作権的にややこしそうです。(笑)

 

 

 

The Bus song- Jay Som

 

Jay Som はUS女性アーティスト、Melina Duterteによるソロプロジェクトです。

ジェイ・ソムって読むみたいです。

 

 

この曲はとりあえず「バラライクザバス!」がいい。(笑)

 

なんのことだか分からないと思いますが、聴いたらきっとわかります。

 

 

このMVなんだか可愛いです。

 

監督を務めたのはまさかの……Japanese Breakfast!

USアーティスト同士でコラボするのいいですね。

 

だんだん仲間が増えて、練り歩いて。

音楽隊って感じがキュート。

 

 

"The Bus song"という題名は、バンドワゴンみたいなものをテーマにかいてるからなのかなと思いましたが、案外普通のバスのことを言ってたりもするのかな…。

 

 

Why don`t we take the bus?

You said you don`t like the smell

But I like the bus !

I can be whoever I want to be

 

ねえ、バスに乗っていかない?

バスの匂いが嫌いなの?

でも私はバスが好きなの!

私はなりたいもの何にでもなれるの。

 

正直意味がわからない。

バスと「なりたいもの何にでもなれる」の脈絡がなさ過ぎて、、、

 

 

なんというか曲全体を通して、テーマとかがつかめないんです。

 

でもね。

 

 

聴いてて楽しければオッケーなので。

 

僕はこの曲が流れてきたら思考停止で「バラライクザバス!」と元気に叫ぶのです。

 

 

Everybody does - Julien Baker

 

「みんなそう。誰だってそうなのよ。」

 

 Julien Bakerのなんだかちょっと前向きになれるいい曲です。

 

 

 

 

2018年の来日公演で彼女を拝見しましたが、身体はすごく華奢だけど、パワーがすごかったです。

どこからそんな声出てるの?って感じで。

 

 

とにかく見ていると胸の奥がキュッとなります。

 

彼女の物販のTシャツにキツネのイラストが描かれたものがあったんですが、まさにイメージとしてはキツネを思い浮かべます。

孤独なキツネのような眼差しを思わせるんですよね。

 

変な例えだ。

 

 

 

right beneath my nails

where I cannot dig them out

 

 「正しいことは爪の下に」

 

この表現、ユニークで結構好きです。

このたったの3単語で

「手の届く範囲にありながら、それを手にするには、とてつもない痛みを伴う。」

という意味を内包しています。(深読みかな、、、)

 

もしくは、爪をはがすなんて非現実的な行為に絡めて、正しいことなんて掴みようがない。正解はない、とも読み取れます。

 

 

歌詞は自嘲的なところがあったり、明るいもの曲ではないです。

 

自分を責めるような気分。

自分を許せなくなったらこの曲を聴けばいいと思います。

 

You're gonna run
It's alright, everybody does
You're gonna run
It's alright, everybody does

 

 

「あなたはきっと走り出す。大丈夫。誰だってそう。みんなそうなんだから。」

 

 "Everybody does"が意味することとしては

「みんな大変な思いをしてる、あなたひとりだけではないのよ」

 みたいなことではなく、もっと奔放に、自由に生きることを肯定するものではないかなと思います。