Life Is Party

NEW MUSIC , NEW LIFE

Dinah - Thelonious Monk

 

 

この曲はALの小山田さんがセロニアス・モンクが大好きだ、と昔のブログで綴っていたのを見て知りました。

 

ロピアノはおろか、インストを普段あまり聴かない僕ですが、セロニアス・モンクの『Solo Monk』というアルバムにすっかり魅了されました。

ジャズってこんなに肩肘張らずに聴けるものなのかと少し感動しました。

「孤高のピアニスト」と呼ばれるモンクにはジャンル分けは意味を持たないのかもしれません。

 

是非ともアナログ盤を家に置いておきたい。

そんな1枚だと思います。

 

1曲目の「ダイナ」から跳ねる。

音が跳ね回って魔法みたいです。

 

憂鬱な朝もこの曲と一緒に歩けば、一日の始まりの良い準備体操になります。

 

曲の終わりの方は飛ばし気味だった勢いを調整するみたいにクッションの効いた着地をします。

その曲構成には少し「さびしさ」が見え隠れします。

 

なんだか空回りしてるようにも聞こえるんです。

次に続く曲が「I Surrender, Dear」という曲なので余計そんな考えを助長します。

 

それとも「ダイナ」という女性に向かう恋心だったりして。

その場合は「I Surrender, Dear」は「もう君には負けたよ」って感じの歌になるでしょうか。

ちなみに3曲目は「Sweet and Lovely」です。恋が実って 2人の甘い日々を表現しているのだとしたら面白いです。

 

 

 

歌詞がない分、普段より色んな想像が頭をめぐります。

 

 

Red Door - Juien Baker

 

 

この動画が公開されたときは、この曲はまだ未公開でした。

初めて見た頃は「なんだ、この良すぎる曲は!」と思いましたが、待てど待てどもリリースされず、もどかしい日々だったのを覚えています。(笑)

 

Gonna break your hand 

Tell me not to fight anymore

`Cause I feel yellow as a coward

 

あなたの指の骨を折ってしまいそう。

これ以上闘いたくない。私は臆病者だもの。

 

ちょっと意味を掴みづらいですが、黄色は臆病を表わす色のよう。

黄色い自分に対し、題名の赤い扉が指すものとは。

 

赤は色んなものを想起させます。

情熱、興奮、愛、勝利や血。

この後の歌詞を眺めていくと、この曲における赤はどうやら「愛」であるようです。

 

Pale as a flickering bulb

Outside of a liquor store

So knock me out again

 

ちかちかと点滅する電球、酒屋の外。

もう一度私をコテンパンに打ちのめして欲しい。

 

退廃的な気分、散々な気分。

一度落ちるところまで落ち切ったほうがむしろいいのかも、なんて。

恋人もしくは思いを寄せる人に突き放されたような心境を想像しました。

 

And I want you

I wanna let you break my heart

 

なんだか難しい、つらく苦しい恋愛映画をみせられている気分です。

 

愛する気持ちと裏腹に、実るべきでない恋であるのと自らが思ってしまっているような。

Julien Bakerが同性愛者としてこれまで抱えてきた苦悩や葛藤がこの歌詞に現れていると感じました。

 

この曲は色んなバージョンがあるのですが、僕はデモが一番好きだったりします。


よく言われる「少し粗削りな感じが良い」とかいうやつです。

デモは日本版の2ndアルバム"Turn Out the Lights"のボーナストラックとして収録されています。

 

ちなみにこちらが何ヶ月か前にシングルとしてリリースされたバージョンです。

 

なんかこう音の切迫感と力強さが増してます。

とても切ない歌ですが、ギターのアルペジオやメロデイが綺麗で、大好きな曲です。

 

あけぼの - 折坂悠太

 

 

 2013年、この頃はまだ鉄弦ギターでの演奏です。

鉄弦とガットギターだとやっぱりオーリーはガットギターの音がすごく似合っていると思います。

 

このライブが人前で初めての演奏だったそう。

イントロのアルペジオがCD音源と少し違います。

 

「角部屋」然り、アルバム『あけぼの』はひっそりとした寂しさと人肌の素朴な温もりがこもったような一枚だと思います。

 

山並み あけぼの

手紙一つもよこさずに

今日になって 急に会いたくなった と

 

この歌は少し切ない恋の歌です。

 

幼馴染みたいな二人を想像します。

恋仲ではないけれどお互いのことを思い合っている。

 

手紙を送り合う関係は少し特別な関係だと思いますし。

 

熱燗 吸い殻

煙の奥の瞬きが

今日になって 急に恋しくなった と

 

恋の歌でもあり、冬の歌でもあります。

2人の中が冬の状態にある暗示でもあるのかな、なんて思いました。

 

明くる日のナイトメア ナイトメアに

君の後ろ髪が

振り向かず わかってる わかってる

 

オーリー横文字を使うと、メリハリができていいですよね。

古風な言葉に混ざる横文字は良いアクセントになっているなと思います。

 

「君」が去っていくのを何も出来ずに見送る。

「わかってる、わかってる」と自分に言い聞かせるような。

 

切ない、何度聞いても切ない。

 

あかぎれ 冷や水

溶け出す春の音するよ

今日になって やっと会いたくなった と

 

なんだか雪国を思わせます。

冬の終わりが近づいて、雪解け水が川を流れ始める。

春の訪れとともにあの人が帰ってくる。

 

 

冬におすすめの一曲です。

 

真夜中のダンディー - 桑田佳祐

 


 

桑田佳祐サブスクリプションが最近解禁されました。

 

 

暗い女の部屋でマヌケな肌をさらし
覚え始めの味でうなじを真っ赤に染めて
世慣れたウソもつけない頃は
色気の中で我を忘れてた

 

こう言うのも変ですが、桑田さんの書くエロい歌詞はいやらしい感じがないなと思います。

まだ二十歳にわかる歌詞ではないのでそんな風に感じてるだけなんだと思いますが。
 
中途半端な義理で 親父のために学び
他人の顔色だけを窺い拍手をあびて
泣かない事を誓った日々は
無邪気に笑う事も忘れてた

 

桑田さんが若かったころはまだまだ家長の権限が強い時代だったと思います。

家庭によりけりでしょうが、親父に逆らったらぶん殴られる、みたいな。

 
自分を殺して我武者羅に生きて、賞賛を浴び、駆け抜けた日々。
成功した桑田さんが我が身を振り返り、こんな風な詞を書くのは僕には意外でした。
 
イケイケガンガンの凄いオジサンとばかり思っていました。
 
俺は生きている

 

「俺は生きている」っていうフレーズがすごく刺さる。

 

真夜中にこの曲を聴いて不思議な気持ちになりました。

深夜の孤独感って急に死ぬことを脳裏によぎらせることがあります。

 

そんな弱気なメンタルをたたき起こされた気分でした。

心臓が動いて、この身体は確かに生きているんだと。

 

きっと桑田さんも忙殺される毎日でふと我に返って、生きてる心地がしなくなった夜があったんじゃないでしょうか。

そんなときに「バカヤロー、おれは生きてる!」と自分を奮い立たせたのです。
 
おそらく…。
 
このホホを濡らすのは 嗚呼 雨だった 
 
頬を濡らしたのは涙ではなく、雨だった。
ホントは涙だけど、強がるように、奮い立たせるようにこう歌っているようにも聞こえます。
 
友は政治と酒におぼれて 声を枯らし
俺はしがらみ抱いてあこぎな搾取の中に
生まれたことを口惜んだ時にゃ 背広の中に金銭があふれてた
愛と平和を歌う世代がくれたものは
身を守るのと 知らぬそぶりと悪魔の魂
隣の空は灰色なのに 幸せならば顔をそむけてる

 

少し難しいですが、皮肉を歌ってるのはわかります。
学生運動が盛んだった時期、多くの若者が国の行く末や自分の行く末を憂いて、行動した。
そんな時代を若いときに過ごした桑田さんからすると、愛と平和を歌う世代(平成の若者)はどこか間が抜けていて、人間味がないように思ったのではないでしょうか。
 
「隣の芝は青い」ではなく、「空が灰色」ってのは面白い表現ですよね。
逆の逆のを取る表現?
 
夢も希望も現在は格子の窓の外に
長い旅路の果てに魅惑の明日は来ない

 

歌詞の構成はどうやら時系列順になっているみたいで、最後の方はこれからの未来を歌っているようです。

 

この曲は結構ネガティブな歌詞が多いんですが、この詩の主人公自体は楽観も悲観もなく、淡々としているように見えます。

自分の身の上や周りの人たちの気持ちは歌っているのですが、肝心の自分の気持ちはあまり前に出てこない。
 
こういうところが逆に憂いを帯びたダンディーさを感じさせて、この曲のタイトルが「真夜中のダンディー」である所以だと思い知らされます。

 

 ちなみにこの曲は小山田さんのツイキャスで知りました。


この曲は弾き語りも結構似合います。

桑田さんの弾き語りver.もぜひ聴いてみたいところです。

 

ビールとプリン ~ 電話 - レミオロメン

 

ひょんなことからレミオロメンを思い出して、一日中聴いていました。

改めて凄いバンドだと痛感しました。

 

僕が彼らの音楽を一番聴いていたのは中3のころでした。

兄のお下がりのiPodレミオロメンベストが入っていたのが聴くきっかけでした。

 

懐かしすぎて悶えます。

特に好きだったのがこの2曲。


 

 



こんなに切ない曲を他に知りません。

 

ベストアルバムでは「電話」のすぐあとに「ビールとプリン」が収録されていますが、オリジナルアルバムでの曲順は「ビールとプリン」が先で、「電話」が後に収録されています。

 

歌詞からして「ビールとプリン」のアフターストーリーこそが「電話」であるのはおそらく間違いないのです。

あくまで勝手な解釈ですが。

 

まずは「ビールとプリン」の歌詞から。

 

僕は袋からビールとプリンを取り出して

プリンを机に置きました

空き缶を片付けない僕のことを

君はまだ怒っているだろうか         ビールとプリン

 

僕がビールの空き缶をいつも片付けないのを、彼女が遂に本気で怒った。

それはつい昨日のことで、今日家を出ていくときも少し不機嫌なままだった。

そのことが少し気がかりなので彼女の好物のプリンでも買っていこう。

 

こんなやりとりでしょうか。

 

「どうして買ってくるの」と笑いながら

「太っても私のせいじゃないわ」と

言ってるそばから蓋を開けている

その横でビールをただ飲んでいるだけ     ビールとプリン

 

ご機嫌伺いはどうやら成功したみたいです。

プリンはきっと彼女の大好物。

それとも「僕」の気にしすぎだっただけか。

 

飲んでいる「だけ」という言葉が後に続く歌詞の切なさを助長します。

 

1番と2番のサビ。

僕らはいつまでも 僕らはいつまでも

笑い合っていたいと願うけれど

旅立つ日が来るならば せめてこの時間よ

止まれとは言わないよ ゆっくり進め     ビールとプリン

僕らはいつまでも 僕らはいつまでも

些細な争いをできるんだろうか

旅立つ日が迫って 寂しさ胸の奥へ

追いやろうとお互いは無理をするけど      ビールとプリン

 

ただの日常がいつかは手の届かないものになってしまう。

「時よ、止まれ」ではなくて「せめて、ゆっくり進め」です。

時間が止まった空間じゃ意味がないし、本来「ゆっくり進め」という方が正しい。

 

「せめて」というのはもう別れを知っているからこその表現。

この別れは「死別」とも「物理的な別れ」ともとれると思います。

 

 

そして「電話」。タイトルが示すように電話が二人の逢瀬となってしまったのです。

 こんなに暑い日が続いてる

元気でいるかい 心配さ

僕は相変わらずだよ              電話

 

「ビールとプリン」の季節は「手足の先がかじかむ」とあるように冬です。

「電話」の季節は夏です。

 

冬を越え、春になり、二人は離れた。

電話で繋がる日々が続いている。

 

違う季節で歌われる2曲って、つまりこういうことだと思うんです。

 

闇深く心細く  それでも光射し

泣いたり笑ったりさ 別の街に暮らす君よ

寄り添ってやれないが 僕はここにいる       電話

 

「ビールとプリン」を聴いたあと、この曲を聴くと本当に寂しい。

一人暮らしが聴いていい2曲じゃないです。

 

夜が、本当に、心細くってしまいます。

小説を読んでいる気分です。

 

 

でもいい歌。

majority blue - チャットモンチー

 

 

 

MVがかなり意味不明ですが、歌詞にしっかりと耳を傾けるとチャットモンチーがミュージシャンとしてどんなふうに20数年の時間を駆けぬけていったのか、ぼんやりと見えてきます。

 

自転車で30分 薄暗い道

ライブハウスは思ったより狭かった

帰り道は40分 ヘッドライトのなか

初めての耳鳴りが不安だった

 

これは恐らく高校時代。

ボーカルのえっちゃんは高校時代からチャットモンチーとして活動していました。

 

ライブハウスの初めてのステージに立ち、人に自分の音楽を聴いてもらうのは楽しみでもあり、不安なことでもあると思います。

 

自分が大好きなアーティスト達が公演するような会場と違って、想像以上に狭くて、お客さんが近くて。

そしてライブハウスの轟音にやられたのか、耳鳴りがする。

 

確かに不安になります。初めてはなんでも怖い。

この歌詞と関係があるかは分かりませんが、『耳鳴り』は大好きなアルバムです。

 

my majority

みんなと同じものが欲しい

だけどmajority minority

みんなと違うものも欲しい

 

これもきっと高校時代と駆け出しの頃。

 

高校時代のメンバーは大学進学などで別れてしまいました。

自分は音楽の道で生きていくと決心することがどれだけ勇気がいることか。

 

「みんなと違うもの」こそ、チャットモンチーが得たものなんだろうと思います。

本当にすごい人たちです。

 

飛行機で70分 空の旅

東京は思ったより近かった

右も左もわからない

前しか見えない

徳島は思ったより遠かった

 

当時の心理を距離や時間を織り交ぜて上手に表現してるなぁと思います。

たしかに四国といえど、飛行機を使えば東京はすぐ行けちゃいます。

 

たどり着いたはいいが、先は見えない。

「君たちみたいなバンドは五万といるよ」なんて言われたこともあるらしい。

 

「前しか見えない」から必死に突っ走るしかなかった。

「上京したからには、打ちのめされて何もできずに実家に戻るのは御免だ」という気持ちもあったと思います。

 

飛行機で70分で帰ることはできても、心理的には徳島は遥か遠くにある場所だったのでしょう。

 

まだ見ぬ私へ

あなたを作るのわたしだけ

 

この2行から感じる強い覚悟。

泣き言を垂れたいときがあっても、結局頼ることができるのは自分。

 

こんな時期こそのチャットモンチーなんだと感慨深い気持ちになります。

時期外れも甚だしいですが、チャットモンチーお疲れ様でした。

 

All Laid Back and Stuff - Andy McKee

 

 

 

Andy McKeeはアメリカのアコースティックギタリストです。

 

途中に挟む高音の爪弾きがすごく気持ちがいい。

 

この曲を知ったのはこちらのカバーから。


僕がフォローしているジブリおじさんというYouTuberの方で、世界旅行中に路上でギター演奏をしていたときのビデオです。

クロアチアのスプリットという港町にて。

ドゥブロブニクに負けず劣らずのクロアチアの人気観光スポットです。

 

途中で出てくる女の子が可愛すぎます。

みんな意外にもスタスタ通り過ぎて行きますが、逆に通りの音にうまく溶け込んでBGMと化している証拠なのかなと思います。

旅情が駆り立てられる…。

 

ちなみにこの方はジャイサルメールで「投げKISSをあげるよ」を弾いているのでandymoriファンの方は必見です。

 

現在はシンガポールに定住されていて、シンガポール観光サイトの運営もされているそう。

名前から熱いandymoriリスペクトを感じます。

 

世界周遊中の動画も色んなことをされているので憧れます。

僕が一番応援しているYouTuberの方です。