Red Door - Juien Baker
この動画が公開されたときは、この曲はまだ未公開でした。
初めて見た頃は「なんだ、この良すぎる曲は!」と思いましたが、待てど待てどもリリースされず、もどかしい日々だったのを覚えています。(笑)
Gonna break your hand
Tell me not to fight anymore
`Cause I feel yellow as a coward
あなたの指の骨を折ってしまいそう。
これ以上闘いたくない。私は臆病者だもの。
ちょっと意味を掴みづらいですが、黄色は臆病を表わす色のよう。
黄色い自分に対し、題名の赤い扉が指すものとは。
赤は色んなものを想起させます。
情熱、興奮、愛、勝利や血。
この後の歌詞を眺めていくと、この曲における赤はどうやら「愛」であるようです。
Pale as a flickering bulb
Outside of a liquor store
So knock me out again
ちかちかと点滅する電球、酒屋の外。
もう一度私をコテンパンに打ちのめして欲しい。
退廃的な気分、散々な気分。
一度落ちるところまで落ち切ったほうがむしろいいのかも、なんて。
恋人もしくは思いを寄せる人に突き放されたような心境を想像しました。
And I want you
I wanna let you break my heart
なんだか難しい、つらく苦しい恋愛映画をみせられている気分です。
愛する気持ちと裏腹に、実るべきでない恋であるのと自らが思ってしまっているような。
Julien Bakerが同性愛者としてこれまで抱えてきた苦悩や葛藤がこの歌詞に現れていると感じました。
この曲は色んなバージョンがあるのですが、僕はデモが一番好きだったりします。
よく言われる「少し粗削りな感じが良い」とかいうやつです。
デモは日本版の2ndアルバム"Turn Out the Lights"のボーナストラックとして収録されています。
ちなみにこちらが何ヶ月か前にシングルとしてリリースされたバージョンです。
なんかこう音の切迫感と力強さが増してます。
とても切ない歌ですが、ギターのアルペジオやメロデイが綺麗で、大好きな曲です。