平成 - 折坂悠太
祝!月9主題歌の抜擢。オーリーおめでとうございます。
令和に突入して二ヶ月経ちましたが、この曲はずっと聴き続けています。
この曲はまさに平成の鎮魂歌のようなイメージと、来たる令和時代の幕開けに祈りを込めるようなイメージを抱きました。
『平成』が発売されてからこの方、ずっとこの曲を聴いてるのはやっぱり聴いていて気持ちがいいから。
トラックメイカーのRAMZA氏の刻むビートがめちゃくちゃいい味出してるんです。
鎮魂歌のイメージはまさにこの静かなビートから。
平成、疲れてた それはとても
どこにも行けず、止まれずに
夕焼けよ、通りを覆え 赤くあれ
この部分の歌詞はオーリーの自叙的な要素が強いような気がします。
国内と海外を転々とした過去を「どこにも行けず、止まれずに」と歌っているのかなと。
夕焼けっていうのは赤ければ赤いほど、目を奪われ、心が洗われます。
心が許されたような気になります。
あったかく街の人々を包んでくれ。
嗚呼、夜よ 子供たちに静かなれ
子供たちが眠る夜が静かなものであれと歌うのが素敵です。
オーリーはライブのMCで「これから来る新しい時代をあまり楽観視していないというか…」と話していました。
昨今のダメダメな政治と各国の私欲渦巻く世界情勢は確かに不安になります。
大学生の僕も、成果主義や終身雇用の終焉にビクビクして楽観視なんてとてもできません。(笑)
平成 咳をする 低く深く
あらゆる苦を噛み直す そして
歌いだす きみが笑う
「咳をする」のところ、ずっと「急き寄せる」って空耳してました。
MVでは丁度ここら辺の歌詞で、陽気な兄ちゃんがダンスしてます。(笑)
このMVで違和感のあるところではあるんですが、この人が希望の象徴のような気がして好きなところでもあります。
幸、俺たちに 多くあれ
オーリーがライブのオープニングでラジオの音とともに「幸、皆さまに多くあれ」と歌うのが大好きなんですがわかる方いらっしゃいますか?(笑)
あれを聴くと、なんでもない言葉だけど幸せになります。
この曲は祈りに溢れていて、希望の曲です。