王舟 Oh Shu
今日は王舟という名前で活動するミュージシャンを。
本名です。中国は上海の出身で、8歳の頃に日本に来て以来ずっとこちらにいるようです。
となると中国語詞と日本語詞どっちで歌うんだ?となりますが、大体英語詞で、何曲か日本語があります(笑)
まず、YouTubeにもある人気どころの曲をご紹介します。
彼女がタイに帰っちゃうよ。。。
なんだか可愛らしい歌ですよね。ライブで「実話ですか?」と聞いてみたらそうではなかったんですが、知人の似たような話からインスピレーションを得たそうです。
コメント欄に歌詞とともに訳がありますが、上手く世界観に沿っていて素敵な訳ですよね。
Oh yes baby, life lives alone again
Alright, there are nobody makes you to be great
Baby, life starts to shine again
She said " love is all that you make me feel so great. "
最後のこの節、さびしくもあたたかい気持ちになります。
進んでいくにつれて一歩を踏み出す勇気が湧いてくるようです。
ギター一本に始まって、二番以降からドラムやフルート?の音色が加わり、賑やかになっていく曲の構成も背中を押してくれるようです。
「瞬間」は「Thailand」と同じアルバム、『Wang』に収録されている一曲です。
王舟の曲のなかでも一番好きな曲です。ザ・パーティ―ソングという感じ。楽しい。
フェスで聴いたら踊りだしたくなると思います。
王舟は最近はバンド編成でのライブを行っていません。僕も弾き語りのライブにしか行ったことがないです。
この曲は歌詞が日本語の曲ですが、王舟の日本語には独特な味があります。
ミュージシャン仲間に、会話していて「お前、その日本語おかしいぞ」と言われることもあるようです。歌詞ができたら「これ、変じゃないかな?」と確認してもらったりするとか(笑)
この曲にも?が浮かぶところがあります。
すぐにはだから
朝が昇るから
今日はどこにいくの?
なにをしてるの?
「すぐにはだから」ってなんでしょうか。すぐ傍から?みたいな意味合いかな。
ちょっとクスッとします(笑)
目が覚めたから
全ては夢に消えた
明け方から ぼくはそわそわしている
「そわそわしている」
母国語を日本語としない王舟だからこその言葉のチョイスなのかなと思います。
楽しいながら、ほっこりする不思議な曲です。
どちらも『Wang』の次のアルバム、『Picture』より。
二曲ともなんとも異国を思わせる雰囲気です。エキゾチック。
「Moebius」。使う楽器も多彩で引き込まれます。説明不要な圧巻の世界観です。
Here me say, it`s down the line
And daddy knows we`re bees in the hives
On the seesaw swinging inbeat
Today, we recognize all the reasons
And I`m...
かなり文学的というか意味深に思えてならない詞です。
”the line ”というのは「メビウスの輪」のことでしょうか。
"Today, we recognize all the reason " 「全ての事象の意味が紐解けた」
宇宙とか輪廻とかそういうものを謳っているようにも思います。
壮大な曲であることは間違いなさそうです。
「ディスコブラジル」は超短い歌詞とハミングの歌です。
不意に今日まで届いてしまったね
あぶない目にもあったんだ
夢の中でとどいてしまったね
探し者には会ったの?
つかみどころのない浮浪者のような印象を受けます。
「探し者」という表現すごいですよね。
この対話でcero の高城さんがべた褒めしています(笑)
このインタビュー面白いです。「本物のストレンジャー」という表現が的確過ぎます。
仮タイトルのくだりは必見です。
最後に一曲。
『Wang』よりも前に世に出された『Thailand』という数量限定のCD-R(2018年現在、カセットで再販されています)のなかの「cycle」という曲。
Web上では聴けないので、ぜひカセットを買って聴いてほしいです。
歌詞が全くわかりませんが、別世界に連れていかれるなんとも不思議な曲です。
そもそも英語ではないかもしれません。
とにかく中毒性があるすごい曲です。
文で伝わるものではないので是非聴いてみてください。
では、以上です。