カクバリズムのニューカマー、mei ehara
ceroや、キセル、SAKEROCKなど個性的な音楽を奏でるミュージシャンを擁するインディーズレーベルのカクバリズム。
昨年2017年の秋に新たにmei eharaがアルバム『Sway』を同レーベルからリリースし、ミュージシャンとしてデビューを果たしました。
このアルバムが発売される少し前、誰だったかは忘れてしまいましたがTwitterでフォローしているアーティストの誰かが、soundcloud上の『Sway』収録の「戻らない」を引用ツイートしたのを見て彼女を知りました。
そしてファンになったのでした。(笑)
WOWOWもビックリするくらいワウってます、…。
こんなにもワウワウしていると鬱陶しくなりそうなものですが不思議と聴いていて心地がいいです。
この曲を聴いてしばらくは、ずっとリピートしていました。
そして待望のアルバム発売。
一聴してすぐに気に入った2曲です。
なんとやさしい音楽か。
麗らかな春の日和の日に芝生に寝ころびながら聴いていたい。
「地味な色」より
長い道路も歩いて進んで行こう
何も飾らないまま
ここ大好きです。何も飾らない素直な歌詞。焦りがちな日々に埋もれそうなとき、落ち着いた気持ちにしてくれます。
一方で「冴える」より
酔いは水色 冴える 何も変わらず手を振り
光 まばたき止める 今は特別さ
彼女は文藝誌を主宰しているのもあってか、この歌詞は全体的に詩的です。
水色の酔いとは一体。ほろよいを飲んだときの酔いが水色っぽい?ですかね。
彼女の歌は耳で聴いて感じるものと割り切っています。
つぎに後にスルメ曲として気に入った曲をご紹介します。
「頬杖」
これは歌詞云々よりメロディーがお気に入りです。『Sway』のなかでもなかなかノリのいい曲です。特にラストの歌詞の一節の手前、一瞬フェードアウトしてドラムで入るところはかっこいいです。よくある曲の構成だと思いますが彼女がこれを取り入れるのが新鮮です。
「道路」
悲しいことだらけの道路
印象的なフレーズ。この部分は男性のコーラスが加わっています。このコーラスすごくいいと思うんですが、クレジットには誰のコーラスなのか記載がなかったです。曲全体の雰囲気も少し淋しいです。でも好きです。
「毎朝」
彼女の自主制作の頃の作品です。アレンジはやはりアルバム盤のほうが手が込んでいていいのでそちらもぜひ。
朝起きてBGMにしていた時がありました。ゆっくりとしたいい1日のスタートが切れます(笑)
その音楽が好きかどうかの基準のなかに声があると思うんですけど、僕の場合、女性ボーカルの中では一番好きかもしれません。
今回は以上です。