Life Is Party

NEW MUSIC , NEW LIFE

めぐる - 優河

 


 

晦日と正月は食っては寝、食っては寝の繰り返しでした。

 

堕落を体現した年末年始。

それでも初日の出はなんとか見て、それからゆっくり年始めの一曲を聴きました。

 

年始めの一曲は優河の「めぐる」。

 

年末に行った港町ポリフォニーでは初めて優河の歌を聴きました。

そこで聴いたこの曲が一年の始まりの穏やかな朝にピッタリだと思いました。

 

めぐりめぐる 時の中で

すべてが始まるなら

いまがつづいていく

 

 正月の朝はどうしても厳かな気分になって、これから一年どんなことが起こるだろうとぼんやり考えます。

 

「いまがつづいていく」という表現。

未来や過去にとらわれることなく、今という一瞬一瞬を生きることができたらどんなにいいでしょう。

アマゾンには未来と過去の概念を持たない民族がいます。

 

ピダハン族の言語と思考

 

 精神的には彼らの方がよっぽど高次元にいます。

 

凄い人が今を一生懸命頑張りなさいという理由がわかります。

過去や未来にとらわれても仕方がない。

 

「めぐり めぐる」。

 なんだか宇宙の万物流転を歌っているようです。

 

2020年がんばるぞ。

 

ゴーゴー魚釣り - 工藤祐次郎

 


 最近アップされたこちらのライブ映像。

 

争いから遥か遠いところにある空間だ。

気心知れた仲間とお酒を酌み交わしながら、歌ってはしゃいで。

 

300日の悲しみ忘れ 釣り糸垂らす

恐竜の時代から 

この世で一番大切なものは 魚釣り

 

なぜ300日なんでしょう。

年間300日釣り、釣れない毎日が続いたってこと?

 

恐竜の時代はさすがに釣りはないんじゃないかと思っちゃいますが、石器時代とかの遥か昔から釣りは生きるために必要でした。

 

この歌は釣り愛好家の歌なので、生きるためというより釣りがないと生きていけないという意味で「一番大切なもの」なんでしょう。

 

友達も皆早起きしたみたい

おむすびがよく似合うちゃんボーイ

野鳥の会の長靴を履いてきた奴もいる(俺か!)

 

ちゃんボーイこと生田竜篤と壮ちゃんこと小山田壮平

「俺か!」っていう合いの手可愛すぎますね。

 

野鳥の会」をブラウザで入力したら検索候補に「野鳥の会 長靴」って出てきて笑いました。

ファンはみんな考えることは同じだなと思いました。

 

野鳥の会に入っていなくとも誰でも買えるみたいです。

 

雲が流れる

草木は揺れ 楽しそうに魚も跳ねている

 のんびりやろうか 鼻歌口ずさみながら

 

 平和だ。

週末に釣りしたくなってきた。

 

彼らの釣りに混ざりたい。のんびりやりたい。

 

3:50あたりの小山田さんが完全にベロ酔いモードで和みます。

ハーモニカの代わりに甲高い声をあげている…。

 

さらに3:22には壮平さんの弟の岳さんも映っています。

兄弟でこんなに仲がいいのも素敵ですよね。

 

DJ @ 森、道、市場 2018 -YonYon

 

 

YonYonは今年はKIRINJIともコラボしています。

ソウル生まれ東京育ち。DJであり、シンガーソングライターでもあります。

凛としてカッコいい、そして可愛い。

 

クラブなんて行ったことないですけど、家でならノリノリになれます。

 

この年の森、道、市場は自分も行ったので楽しかったなぁと振り返る意味でもよく聴いてしまいます。

 

傍らに黒ラベルが置いてあるのいいですよね。

 

コメント欄からのプレイリストはこちら。

00:00 ・whereisalex - fun.

00:47 ・Natalie Cressman - One dance (Drake Cover)  

01:28 ・prep - cold fire

02:59 ・Jay Prince - In the morning

03:29 ・Muno - Afrooh

04:08 ・Muno - Nuda  

04:28 ・Nicky Minaj - Chun-Li

04:38 ・あっこゴリラ - 電光石火〜

05:15 ・Vladmir cauchemar - Aulos club mix  

05:53 ・Lone- Mind's eye melody

 

知らないミュージシャンが沢山いる。

世界は広いぞ。

 

 一番最初の曲が一番好きです。 

起き掛けのBGMにもピッタリだと思います。

 

Duquesne Whistle - Bob Dylan

 


 

70手前のイギー・ポップに続き、70歳代のボブ・ディランも。

2012年リリースのアルバムからなので、もう7年も前ですが。

 

カッコイイじゃないですか。

相変わらずのしわがれ声で、豪快に歌い上げる。

苦手な人は苦手かもしれませんが、一度真似してみると愛着が湧くと思います。

たぶん。

 

この曲は作曲はThe Grateful Deadジョジョプロシュート兄貴のスタンド名の元ネタ)のロバート・ハンターとの共作です。

昼下がりのカフェBGMのようなゆるーい雰囲気で始まり、

 

Listening to the Dequesne Whistle blowing 

Blowing like it`s gona sweap my world go away

 

 「デュケインの汽笛に耳を澄ませ。俺の世界を一掃するようだよ。」

 

この曲にはなんと"blowing"が22回も登場します。

"Blowin` in the Wind"よりも多い。

 

デュケインというのはデュケイン列車のことだそうで、ピッツバーグの炭鉱で汽笛を轟かせていたらしい。

この歌はその轟く汽笛に、先時代のアメリカの雰囲気に思いを馳せているように聞こえます。

 

I know exactly where you`re going

I`ll lead you there myself at the break of day

 

「お前がどこへ向かっているのか、おれはちゃんと知ってる。

 俺がきっとそこへ導いてやるさ。」

MVの最後の方でもワルそうなやつらを引き連れて街を闊歩しています。

 

歳をとると若いころの尖った勢いは丸くなって、落ち着いてくるものだと思いますけどボブ・ディランはずっと変わらないんだろうなと思いました。

 

Like a Rolling Stone.

まだまだ転がり続けているんだなぁ。

 

Gardenia - Iggy Pop

 


 

イギー・ポップ

デヴィッド・ボウイと仲が良くて、パンクの王様で、、、

 

そんなイメージがありますが、僕はイギー・ポップのルックスが好きです。

横に垂れ下がった金色の髪と味のある顔がなんだか老犬みたいで可愛いんですよね。

 

この曲は言わば僕のイギー・ポップ入門の曲です。

2016年リリースで当時のイギー・ポップは69歳ですが、衰えを感じさせない。

むしろ凄みが増しているように僕は思います。

 

というか僕の耳には名作とされる過去の作品よりもこのアルバムの方が格好良く聴こえます。

 

この渋い声にかなりハマりました。

 

Gardenia 

Where are you?

All I wanna do is tell gardenia

What to do tonight

 

"Gardenia"はクチナシの意味です。

女性をクチナシに喩えているよな歌詞です。

 

ちなみにクチナシ花言葉は「優雅」です。

渋いうえにロマンチックですよ。

 

このライブ映像見てください。


 

70歳くらいで裸になって歌うミュージシャンはあんまりいないでしょう。(笑)

お肉がたるんではいるものの、体型をここまで保つのもなかなか大変だと思います。

 

声もしっかり出ていて、まだまだ現役って感じです。

笑顔が素敵だぜ。

 

くじらの骨 - Galileo Galilei

 

 

 

「くじらの骨」のアコースティックver.です。

BPMも少なめで、アコースティック特有の温もりみたいなものが感じられるのでアコースティックver.の方が好きです。

 

死を思わせるような歌詞のラインがありつつもなんだか心温まるメロディが不思議な曲です。

 

真っ白い君を、手のひらで転がしてきた

随分前に私たちは この場所に来ていたんだ

 

「真っ白い君」が指すものは「くじらの骨」なのか。

ただ骨の色を「真っ白」と形容するのは少し違和感があります。

 

すこしファンタジーチックな世界観なところに引き付けられます。

記憶とも違う変わった感情を抱く場所。

 

 

砂浜と線路 

海の上を走るトレインは

終着駅へ

砂浜と線路

海の上を走るトレインは

回送列車

 

海の上の列車と聞いて思い浮かべるのは、「千と千尋の神隠し」の海原電鉄。

あの海原電鉄は実は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に登場する天の川を走る鉄道をモチーフに描かれたものです。

 

関係があるかどうかは分かりませんが、銀河鉄道には死者と思われる人が乗っていて、「終着駅」の南十字でみんな降りていきます。

二番の歌詞で「回送列車」となるのは、もう鉄道を降りて答えを見つけたために再度乗る必要はなくなったから?

 

このあとの歌詞は

押し付けがましい太陽が昇ってきた

となっていて夜があけたことがわかります。

 

 

 「押しつけがましい」というくらいなので夜明けをあまり望んでいないようにも思えてしまいますが、、

 

でもなんとなく連想するものが「銀河鉄道の夜」の世界観に近くて、少し意識しているんじゃないかなと思います。

 

最後には

白く小さくなって

ここに戻れたらいいな

 とあります。

 

このラインは「最期にはこの場所で眠りたい」っていう意味と捉えていいのかなと思います。

自分が最期に還りたいと思う場所があるのも幸せなことだと思います。

 

 

Black Star - Radiohead

 

 

 Radioheadの全アルバムがYouTube上に公開されたそうです。

太っ腹だ。

 

『The Bends』の中でも"High&Dry"とこの曲はやたら再生回数が多い曲です。

 (ちなみにRadioheadで一番好きな曲は"High&Dry"です…)

 

I get home from work

and you're still standing in your dressing gown

Well what am I to do?

 

「仕事から帰ったら君はまだガウンをきて突っ立ってる。僕はどうしたらいい。」

 

うまくいっていない二人。

彼女は一日中外にもいかず、寝間着でうろつく。

「僕」自身というより彼女の方がなにか精神的に病んでしまっているような気がしますね。

 

トム・ヨーク曰くこの曲は、「朝のセックスの曲」らしいですが、とりあえずなんだかわだかまりがある2人をめぐる歌みたいです。

 

 

I know all the things around your head

and what they do to you

What are we coming to?

What are we gonna do?

 

「僕らはどうなるんだろう」

 

2人の恋の行方がわからなくなってしまった二人。

倦怠期とも少し違う?

2人はもっと深刻で、抗いようのないものと対峙しています。

 

Blame it on the black star

Blame it on the falling sky

Blame it on the satellite that beams me home

 

「黒い星のせいにしてしまおうか、落ちてくる空のせいにしてしまおうか、僕らの家に光射すあの衛星のせいにしてしまおうか」

 

すごく抽象的でわかりにくいですが、なにかを象徴するものなのかもしれません。

不吉ななにかのせいにしてしまおう。

投げやりになって卑屈になったときの典型です。

 

「ブレレェオンザ~」っていうサビがハマります。

 

Blame it on the black star

Blame it on the falling sky

Blame it on the satellite that beams me home

This is killing me This is killing me

 

「殺されそうだ、殺されてしまう」

 

やっぱりRadioheadって超暗くてウジウジしている。

卑屈で、どこまでもネガティブで。

 

色んな人がカバーしますが、トム・ヨークという人間が歌わないと全然しっくりこないですよね。

こんなこと言ったら失礼だけど悲劇や絶望が似合ってしまう男です。

 

 それゆえに引き付けられてしまうのは間違いありません。