Duquesne Whistle - Bob Dylan
70手前のイギー・ポップに続き、70歳代のボブ・ディランも。
2012年リリースのアルバムからなので、もう7年も前ですが。
カッコイイじゃないですか。
相変わらずのしわがれ声で、豪快に歌い上げる。
苦手な人は苦手かもしれませんが、一度真似してみると愛着が湧くと思います。
たぶん。
この曲は作曲はThe Grateful Dead(ジョジョのプロシュート兄貴のスタンド名の元ネタ)のロバート・ハンターとの共作です。
昼下がりのカフェBGMのようなゆるーい雰囲気で始まり、
Listening to the Dequesne Whistle blowing
Blowing like it`s gona sweap my world go away
「デュケインの汽笛に耳を澄ませ。俺の世界を一掃するようだよ。」
この曲にはなんと"blowing"が22回も登場します。
"Blowin` in the Wind"よりも多い。
デュケインというのはデュケイン列車のことだそうで、ピッツバーグの炭鉱で汽笛を轟かせていたらしい。
この歌はその轟く汽笛に、先時代のアメリカの雰囲気に思いを馳せているように聞こえます。
I know exactly where you`re going
I`ll lead you there myself at the break of day
「お前がどこへ向かっているのか、おれはちゃんと知ってる。
俺がきっとそこへ導いてやるさ。」
MVの最後の方でもワルそうなやつらを引き連れて街を闊歩しています。
歳をとると若いころの尖った勢いは丸くなって、落ち着いてくるものだと思いますけどボブ・ディランはずっと変わらないんだろうなと思いました。
Like a Rolling Stone.
まだまだ転がり続けているんだなぁ。