くじらの骨 - Galileo Galilei
「くじらの骨」のアコースティックver.です。
BPMも少なめで、アコースティック特有の温もりみたいなものが感じられるのでアコースティックver.の方が好きです。
死を思わせるような歌詞のラインがありつつもなんだか心温まるメロディが不思議な曲です。
真っ白い君を、手のひらで転がしてきた
随分前に私たちは この場所に来ていたんだ
「真っ白い君」が指すものは「くじらの骨」なのか。
ただ骨の色を「真っ白」と形容するのは少し違和感があります。
すこしファンタジーチックな世界観なところに引き付けられます。
記憶とも違う変わった感情を抱く場所。
砂浜と線路
海の上を走るトレインは
終着駅へ
砂浜と線路
海の上を走るトレインは
回送列車
海の上の列車と聞いて思い浮かべるのは、「千と千尋の神隠し」の海原電鉄。
あの海原電鉄は実は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に登場する天の川を走る鉄道をモチーフに描かれたものです。
関係があるかどうかは分かりませんが、銀河鉄道には死者と思われる人が乗っていて、「終着駅」の南十字でみんな降りていきます。
二番の歌詞で「回送列車」となるのは、もう鉄道を降りて答えを見つけたために再度乗る必要はなくなったから?
このあとの歌詞は
押し付けがましい太陽が昇ってきた
となっていて夜があけたことがわかります。
「押しつけがましい」というくらいなので夜明けをあまり望んでいないようにも思えてしまいますが、、
でもなんとなく連想するものが「銀河鉄道の夜」の世界観に近くて、少し意識しているんじゃないかなと思います。
最後には
白く小さくなって
ここに戻れたらいいな
とあります。
このラインは「最期にはこの場所で眠りたい」っていう意味と捉えていいのかなと思います。
自分が最期に還りたいと思う場所があるのも幸せなことだと思います。