Life Is Party

NEW MUSIC , NEW LIFE

Heaven's on fire - the radio dept

 

北欧スウェーデンのバンド、the radio dept。

シューゲイザーにカテゴライズされるバンドですが、シューゲイザーにあるアンダーグラウンドなムードを纏ってはいません。

シューゲイザーのいいところを取りつつ、ポップサウンドを融合させて、無二の音楽像をつくりあげる面白いバンドです。

 


シューゲイザー的なボーカルエフェクトはありますが、どうですか。

かなりポップな印象を受けます。

 

メロディーはかなり人懐っこいので乗りやすい。

でもおちゃらけてる感じはなく、ボーカルの渋さといい塩梅です。

 

すこし話はそれますが、アルバムのジャケットの質感がthe smiths のジャケットに見られる色味とか粗さに似たものがあると思いました。

 

 

こちらは少し厳かなバージョンです。

日本人の好む

やっぱりいい声だなぁ。

このアレンジも大好きなので音源化されていないのが惜しいです。

 

ちなみに僕がthe radio deptを知ったのはきのこ帝国から。

初期のきのこ帝国はシューゲイザーバンドで、トロント公演でthe radio dept のカバーを披露していました。

 


この曲は「Where Damage Isn`t Already Done」という曲です。

めちゃくちゃかっこいいですよね。

入りからもうビリっと痺れる。

 

動画を見終わってすぐにブラウザを閉じてthe radio deptを検索しに行きました。

 

次はきのこ帝国の好きな曲を書こう。

 

Walk on the Wild Side - Lou Reed

 


先日の全感覚祭in大阪行ってきました。

七尾旅人さんがこの曲を日本語でカバーしていました。

 

思い出したようにこの曲を検索しましたが、やっぱり陽気な気分になれる曲です。

 和むベースライン。

BPMは早歩きならちょうどいいスピード感。

 

それにスキャットは楽しい。

ライブ中の大きな音に身を任せて、みんなで口ずさむスキャットはもっと楽しいです。

 

doo dodo dodo doo dodo ...

 

この曲のWikipediaのページにも書いてありますが、トランスジェンダーの人々にスポットを当てた曲なんだそう。

歌詞にもわかりやすく出てきます。

 

Shaved her leg and then he was she

 

すね毛を剃って「彼」は「彼女」になった。

70年代のアメリカではゲイムーブメントが興り、この曲は性的マイノリティの人々には大きな味方になったんじゃないでしょうか。

 

「ワイルドにいこうぜ」は「野性的になれ」と解釈するよりも、生まれたままの自分の心に正直に生きようっていう風に受け取るとしっくりきます。

 

この曲を知ったのは、女性SSWにハマっていた時。

 様々なカバーが存するこの曲ですが僕はこの人から。

 

少し前に来日していたAlice Phoebe Lou。

 

 

Alice Matthewが彼女の本名だそうで、"Lou"が名前に入ってるのは偶然ではなさそうですね。

 

気持ちいい、心の中を吹き抜けていく歌声。

楽しそうで見ている方も幸せになっちゃいます。

 

 

なんと七尾旅人によるカバーもYouTube上にありました。

ライブ限定でたまに歌ってくれるようです。

 


最高だ。

 

I'll be - Mr.Children

 

 

ミスチルのなかで1,2を争うくらい好きな曲です。

個人的には「終わりなき旅」よりも人生に活力を与えてくれる曲です。

 

泥臭い人間の不器用さも織り込んだ人生賛歌という風です。

 

乾きを癒せない砂漠のように

なんだって飲み込んでしまえる

 

この曲を聴きまくっていた中学生のとき、中学生ながらに面白くてユニークな表現だなと思いました。

小説を読むと割とありふれた表現だったりしますが、今でも好きな歌詞です。

 

コンプレックスさえも

言わばモチベーション

 

ほう。モノは考えようだ、ということを改めて思わされる歌詞です。

コンプレックスっていうのは概して自分がもつ他人と違うものです。

見方を変えれば、他の人にはないけど自分がもつものなわけで、強みになりうる。

「いわばモチベーション」とはそういうこと。

 

 

ピーナッツを一つかみ砕きながら飲み込んでしまった想いは

真夜中 血液に溶けて体中をノックした

 

ここも好きな歌詞で

 ピーナッツ食べるときはかみ砕くようにして食べます。

心臓の鼓動を血液によるノックと喩えるのは面白いです。

 

いつも心にしてたアイマスクを外してやればいい

不安や迷いと無二の親友になればいい

 

こうやってこの曲の歌詞を見ていくと金言の宝庫だなと感心します。

不安や迷い、怒りなど負の感情を飼いならした人は強いです。

一流のスポーツ選手はみんなそうじゃないでしょうか。

 

生きている証を時代に打ち付けろ

貧弱な魂で悪あがきしながら

 

ハッとする歌詞。

何のために生きているかはわからないけど、この世に生を受けたからには醜くくてもあがいて何かを残そう。

なにくそっ!ていう気概が湧いてきます。

 

何度ヘマしたっていいさ

起死回生で毎日がレボリューション

人生はフリースタイル  孤独でも忍耐

笑いたがる人にはキスを

 

「 不屈の精神。泥臭く行こうじゃないの。」

そんな歌でした。

「笑いたがる人には,,,」のところはよくわからないですけど。

キスしたら口がふさがっちゃいますからね。

そんな単純なことではないでしょうが。

 

ミスチルスピッツはまだ現役でゆっくりではありますが、アルバムも継続的に発表していて本当にすごい。

桜井さんはここにきて歌が上達したとか。

草野さんは相変わらず口から音源ですが…。(笑)

 

Settle For Less - Keath Mead

 


 

くぐもった録音に浮遊感と森の中をさまよい歩いているような感覚を覚えます。

柔らかくて心地良いです。

 

Keath Meadはアメリカのミュージシャンです。

長髪イケメンでスラっとしていて、なおかつ文学好きという...。

 

彼の音楽、特にこの曲が収録されているアルバム『Sunday Dinner』は70年代ロックと形容されるようです。

 

ミレニアム寸前生まれの僕は勿論70年代のアメリカロックなど知る由もありませんが、やっぱり良いものに時代は関係ないです。

 

『Sunday Dinner』は名曲ぞろいなのでアルバムを通して聴くのが最高です。

 

オススメのトラックは、

1.Waiting   2.Grow Up  7.Holiday   11.So Close

です。

 

休日の昼下がりなんかにいいんじゃないでしょうか。

 

『舟を編む』オリジナルサウンドトラック - 渡邊崇

 

学生身分なのをいいことに、夏休みの平日は本を読むか映画を見ています。

三浦しをんさんの原作「舟を編む」をもとに製作されたこの映画。

 


すごくほのぼのする人間ドラマという風で、大好きな作品です。

 

宮崎あおい好きの僕が好きにならない理由はないし、どことなく折坂悠太に似ている松田龍平の演技もかなり好き。

 

そして映画において脚本、キャスティングについで僕が重要だと思っているサウンドトラック。

サウンドトラックも素晴らしかったのでおススメです。

 

 

渡邊崇さんは数々の映画音楽を手掛けていらっしゃる方なのですが、映画に沿った絶妙な音楽を作曲されます。

 

今回、映画を観るなかでサウンドトラックが気になって渡邊さんを知りましたが、僕がボロ泣きした「湯を沸かすほどの熱い愛」の音楽も担当されていたとしりました。

 

サウンドトラックって見ているときは気がつかないですが、そのサウンドトラック単体で聴くとその存在の大きさに気づかされます。

 

ちなみにおすすめのトラックはこれです。

はじめてのデート

はじめてのデート

  • provided courtesy of iTunes

 

このテクスチャーよ。耳障りがいいんだなぁ。

 

映画は現在AmazonPrimeにて視聴できました。サウンドトラックはApple Musicにてサブスクリプション解禁されておりましたので是非!

 

燃え殻 - 馬の骨(堀込泰行)

 

「スウィートソウル」に続いて、堀米泰行さんのラブソング。

馬の骨はキリンジ所属時代の堀米泰行のソロプロジェクトの名前です。

現在は本名で活動されています。

 

 

そむけた視線の

向こうへ何か糸口を

追いかけているんだ

 

別れ際の二人の視線のかけひき。

別れまいという思いとは裏腹に相手の思いはすれ違う。

 

もつれた2人を

風が置き去っていく

賑やかなこの広場に今日も

 

先ほど出た「糸口」に続いて、男女の二人を糸に喩えて「もつれた」という言葉をつかっているようです。

 賑やかな周囲と比較して二人の間だけがまるで別の空間のように。

 風さえも吹き抜けることなく、二人をおきざりにするような。

 

沈みだした 愛の燃え殻を

静かに見守るだけ

崩れ落ちないように

 

沈みだしたものを掬い上げようとはしないのはなぜか。

掬い上げて執着することで、台無しになってしまいそうな二人の思い出があるからでしょうか。

燃え尽き方の美学。

 

錆びついた街を君は塗り替えた

いつでも 物語のように

 

ここが一番好きな歌詞です。

MVは終始、灰色のトーンです。

思うにこれは燃え殻の灰色であり、「君」に塗り替えられる前の世界を表わした色でもあるんじゃないかな,,,と。

 

 

こんなに色気があって、ある種もう完璧に近いところに達したラブソングはなかなかないと思います。

 

スウィートソウル - キリンジ

 

キリンジの曲の中で一番ジワーッと染みる曲です。心の奥深いところにジワーッとね。

 


 

真夜中が今 その目を覚ます

月は静かに 僕らはただ

こうして歩こう 満たされるまで

  

高校のころ、日の出直後の田んぼ道を自転車漕ぎながらこの曲を爆音で流したことがあります。

真夜中がまさに目を覚ますその時、僕の全身が目を覚ましたのがわかりました。

これが気持ちいいんだ。

 

「ただこうして歩こう」ってすごく力強くて、優しくて、ホッとする。

こんなラブソングが書ける泰行さん素敵だなぁ。

 

遠い日の線路のように煌めく

コールタールの地平の上で

 

なぜコールタールなのか僕にはわかりません。

 

ただなんとなく、いつか見た景色に今歩いている現在地を重ね見るような、そんな印象をもちました。

 

 

目を閉じ 君と祈れば

溢れ出す あぁ 想いに

ハレルヤ!  迷える魂が

風邪の止み間に あぁ あぁ

遠く吠えるさ

 

涙がこぼれる。

説明のつかない込み上げる気持ちがあります。

言いようのない感動は、自分の中でも説明がつかないままだから寧ろそれは特別な感動になります。

 

最後の「〜さ」って語尾はスナフキンみたいでいいですよね。誰に似てるんだろってずっと考えてたのですが最近やっとわかりました。(笑)

 

 

幾つかの 小さな矛盾も

こんな夜には  僕や君の  

運命を取り巻く 惑星のようさ

 

 

誰にも真似できない芸当だと聴くたびに感心してしまいます。

壮大かつユーモアにあふれる歌詞です。

宇宙に生きるぼくたち人間もまた数奇な運命にあるのです。たぶん。

 

 

手を取り 抱きしめあうなら

それだけで何も

何もいらない あぁ 君と僕に

 

最後の最後まで泣かせにきます。

「何も」×2のとこでウルッときちゃいます。

「それだけで何もいらない」っていうのは至上の愛ですよね。

すなわちこの曲は至上のラブソングなり。