Life Is Party

NEW MUSIC , NEW LIFE

兄弟 - andymori

兄弟、兄弟、兄弟、兄弟、、兄弟~!

 

 

この歌の歌詞の全てが好きです。

 

小山田さんの人を想う心が全面にあらわれた曲だと思います。

真っ直ぐな表現者に胸打たれます。

 

疑った昨日も 憎みあった昨日も

過ぎた夢じゃないか  兄弟  目をみてくれよ

信じあえた昨日も許しあえた昨日も

輝く夢じゃないか  兄弟  目をみているよ

 

小山田さんはandymori 時代のブログのなかで

「愛す」の最高級は目をみること

 と綴っていて、この歌に出てくる「目をみる」もまたその考えのもと生まれた歌詞なのかもしれません。

 

僕はこの言葉の意味をこう考えています。

お互いに「目をみる」ことで相手と1対1の世界に入り込み、そこには一切他者は存在しません。

真正面に向き合うなかで、嘘もなく誠実に相手と繋がる術としてこのように言っているのだと。素敵な考えだと思います。

 

確かにアイコンタクトは人との関わりで大事。僕も気を付けます。

 

何もない朝に君を見つけたいんだ

何もない僕が君にできること

くだらない歌を高らかに歌いたいんだ

何もない僕が君にできること

 

彼の姉の咲子さんのブログ本の新装本の最後に編者のお母さんのあとがきに僕が思わず涙してしまうエピソードがありました。

 

咲子さんがなくなった現地で彼女を弔う中、小山田さんはその傍らでずっと歌っていたそうです。

 

この部分の歌詞はそんな小山田さんをそのままに表したものだと思いました。

本当に音楽家になるべくしてなった人なんだと。

 

 

P.S

しばらく更新していない期間がありましたが実はインドに2週間ほど旅行にいっておりました。

青い空にでてくるジャイサルメールを調べたら「行ってみたい!」という思いに駆られて、かねてからインド旅行を計画していました。

いい旅でした。

動画を作ってYouTubeにあげているのでよかったらご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UCaNSjGSU967xHyqvCfQdeEA?view_as=subscriber

 

小山田壮平の人間臭さ

小山田さんの書く歌には人間臭さがあります。

愛しいほど素直で、グサッと刺さるのです。

 

人間臭さを表す代表的なものに嘘があると思います。

嘘は言葉を操る人間しかつきません。

嘘をついたことのない人はそうそういないでしょう。

そして、嘘は多くは自分を守るためであったり、時には人を守るためについたりします。

醜くも、愛すべき人間の性だと思います。

 

小山田さんの曲のなかでも「嘘」がでてくる曲が数曲あります。

 

 

カウボーイの歌 - andymori

カウボーイの歌

カウボーイの歌

 今日も誰かに嫌われたかな 下手な嘘をついてしまったな

少しだけ ため息の週末 なんとなくカウボーイが笑う

 

なんと人間らしい曲か。

「カウボーイの歌」大好きなんですよね。

というか「カウボーイの歌」自体が人間らしさに溢れてます。

 

人との会話のあとに「あぁ、つまらない奴だと思われたかな」と反省したりするタイプの人間には共感の嵐が巻き起こります。 

とっさに出た出来の悪い嘘に、時間を巻き戻したくなるようなこともあります。

小山田さんのようなひとでもこんな風になることがあるのかと親近感のわく曲です。

 

メロディも美しい。

 

16 - andymori

変われない明日を許しながら なんとなく嘘をつくのさ

可愛くなれない性格で 全然違うことを考えながら 

優しいんだねって嘘をつくのさ

もらった花をまた枯らしながら 今度飲もうねと嘘をつくのさ

 

「16」には「嘘」が3回も出てきます。

 

ちょっとドキッとします。

「全然違うことを考えながら」と「もらった花を枯らしながら」という節のダメで情けない自分。

こういうことは時々あるから。

自分もことで精一杯のときとかはこうなっちゃいます。わかる。

 

あの日の約束通りに - 小山田壮平

あの日嘘をついたこと 謝りたいのだけれど

臆病な僕はまた冗談に代えてやり過ごすのだろう

 

スズコウナイト良かったです。 

飛び降り騒動のあとにできた歌だったとは驚きでした。

弾き語りツアーでも心に残った最高のラブソング。

 

大好きな人についた嘘は本当に後悔するし、申し訳なく思うもの。

でも大好きな人の優しさに甘えて臆病な自分が顔を出して、うやむやにしてしまったりもします。

 

 

花束 - AL

AL / 花束 [MUSIC VIDEO] - YouTube

いつかの涙に花束をあげるよ  今日の嘘も抱きしめるよ 

どこにいても

 

ALの歌はバンドメンバーの共作ですが、なんとなく小山田さんぽさを感じるのでチョイス。

この曲の歌詞は投げKISSみたいです。

嘘をつくことにたいしての許容は難しいです。裏切られた気になるし。

クサイけど、嘘すら抱きしめて乗り越えれたらもう大丈夫な気がします。

 

人間臭さは人間の醜さに他なりませんが、それを包み隠さずに歌える小山田さんだから多くの支持を得ているのだと思います。

 

4月に大阪きてくれるのでとても待ちどうしいです。

 

『ソウルセラー』- 長澤知之

長澤知之の最新アルバム『ソウルセラー』出ました。

 

表題曲の「ソウルセラー」、すごくいい。

 

 

胸の奥でくすぶっていたあの日の炎 

掌でずっと守ってきた光 

それだけでいいと高速バスに飛び乗って

夢を見て一人眠ったラブホテル

 本当に、僕が思う長澤さんらしさが全開の曲。

「高速バス」みたいに乗り物が出てくるところとか、「ラブホテル」みたいな言葉をさらっと、しかも表題曲に放り込んでくるところとか。

 

時に人は言うよ

「捨て去って素直になろう」

なぜ素直になるために捨てなきゃいけないんだい?

 疑問を投げかける歌詞もよくつかわれている気がします。

相変わらず、ドキッとする歌詞。

 

プライド 僕はあなたを抱き歩く

みんなが茶化す姿に会釈する余裕

 そしてこのクスッとくる歌詞。

ユーモアあるなと感心します。この姿を想像するだけで面白い。

 

プライド 僕は炎に焼かれ歩く

いつかは燃え尽きる時が来る

高らかにこの瞬間を空に刻む

魂の揺らぎに身をゆだねて

魂の揺らぎに身をゆだねて

 

 一つだけ疑問があります。

 

ソウルセラーをそのまま日本語にするなら「魂を売る人」ですよね。

普通に考えて「捨て去る」ことは「魂を売る」ことに置き換えれそうです。

となるとなぜこの曲のタイトルはソウルセラーなのか。。。

分かりません(笑)。

 

しかし、この曲はいい曲です。

 

この曲も好きです。

ゴルゴタの丘

ゴルゴタの丘

  • provided courtesy of iTunes

ゴルゴタの丘イエス・キリストが磔にされて亡くなったところです。

クリスチャンの長澤さんならではの曲でしょうか。

 

ゴルゴタの丘 あなたの仰いだ

ゴルゴタの空 かつての空

今日も僕は遠く離れた国で月を見てる

 

曲中に出てくる「あなた」はキリストを指すのでしょう。

日本人の中には信仰するという感覚がそういうものか理解できない人が多いと思います。

僕もそうですが、敬虔な信者の人を見ると少し羨ましいような気持ちが現れます。

彼らの中にはいつも救いがあるのだろうと思うからです。

 

いつかを待って いつかを待って

浅はかな街から逃げるように

罪を犯して 罪を悔やんで

 

 この節は「回送」に似たものを感じました。

 

僕は街をでたんだ もう嫌になったんだ

千羽鶴を折るような生活の往来に

 

「 浅はかな」と「千羽鶴を折るような生活の往来」も言い換えのような気がします。

そしてこの歌の結びに

また今日の終わりを感じながら 世の終わりを思う

世の終わりを思う

 

「世の終わり」とはなんとも意味深です。

聖書勉強してみようかな。

何かわかるかもしれないです。

 

 

4月のライブが楽しみ。

 

 

虹 - 王舟

電気グルーブの音源の回収に関して少し音楽業界が議論に揺れていますが、僕も音源の回収は反対です。

 

 

この動きへの賛同の意をこめて…

そして、王舟の新アルバム発売決定の知らせの歓喜も織り交ぜてこの曲を。

 

 

この曲は王舟による電気グルーブの「虹」のカバーです。

 

いろんなアレンジや

カバーがありますが

王舟バージョンが一番すきです。

 

くりかえすこともタマにある ぼんやりとただ意味なく 

遠く短い光から 水のしずくハネかえる

ゆっくり消える虹みたく 虜仕掛けになる

 

ふりかえることもタマにある 照れながら思い出す

遠くて近い つかめない どんな色かわからない

ゆっくり消える虹みてて 虜仕掛けになる

 

くりかえす くりかえす くりかえす くりかえす くりかえす ふりかえる

くりかえす くりかえす くりかえす くりかえす くりかえす ふりかえる

 

「くりかえす」ことを繰り返し、たまに立ち止まって振り返る。

人生はわりと単調なことの連続。

繰り返しの毎日です。

そして時々、空を見つめたりなんやりして振り返ったり。

 

この曲はとても不思議です。

「生きる」ことを俯瞰しているような曲です。

 

そして今の自分に不安になったとき、「大丈夫だ」とそう思うことができます。

 

 

鳥 - 折坂悠太

昨日、『道』について書いていた時、『たむけ』を聴き直して「あー、この曲もいい」となった曲です。

 

 

大きな男が泣きわめく 型を震わせ唾飛ばし

息もできない暗闇を 水面目指して泳ぎだす

若い女が諦める 髪をまとめて息をつく

思いがけない年月が 地上めがけて降りてくる

 

1番と2番の歌詞。男と女が対照的です。

この歌詞を見てすぐさまこの「男」と「女」の情景が思い浮かんできました。

いつも同じことを書いていますが聴いていて自ずと情景が浮かび上がる表現力に惹かれます。

 

「大きな男」は深海のような深く光の届かない所にいるのでしょう。そして光と空気を求めて水面へと苦しみながらも向かっていく。

 

若い女」はふと立ち止まり過去を顧みたとき、今まで駆け抜けてきた月日にあっけなさのようなものを感じてしまったのかな。

しかも駆け抜けてきた日々のなかで自分が成そうとしていたことも、たった今あきらめてしまった。

思いがけず、とても長い月日を無駄にしたような寂寥感が自分に降りかかってきてしまった。

 

鳥よ 鳥よ 鳥よ 鳥よ 鳥よ 鳥よ 僕と似た鳥よ

鳥よ 鳥よ 鳥よ 鳥よ 鳥よ 鳥よ  僕と何処か

 

鳥に自分の姿を見て「僕と何処か」と呟いた。

この続きはいくらでも解釈できそうですが、僕が思い浮かべたのは「僕と何処か遠くへ」。andymori の「遠くへいきたい」がなんとなくダブったからです。

結構しっくり来てるのですがどうでしょう。

 

「息もできない暗闇」が深海だとするなら、この歌は空と地上と海を絡めて心模様を歌っているのではないでしょうか。

 

小説を読んでいる気分になります。いい曲。

道 - 折坂悠太

祝!CDショップ大賞受賞。

 

僕の一番好きな折坂悠太の歌はこの曲です。

 

この曲ほど散歩や旅中の歩きが捗る曲は僕が知る限りありません。

MVがひたすら歩き回っている作品なので、歩いていると自分がMVの主人公になったみたいで楽しくなります。

 

曲の中で繰り返されるこれらのフレーズ。

さびしいところ  なんにもないところ 

ゆけどゆけども  なんにもないところ

MVでは一回目のサビで東京の渋谷を歩くシーンがあります。

僕も東京に行ったときにこの曲を聴きながら渋谷を歩いてみました。

そして僕は勝手にこのサビがうたう場所はまさに東京のことなんだと解釈しました。

 

東京は人であふれかえっているくせに、みんな何かに忙しなくて大都会特有のさびしさを感じる場所でした。

沢山のものと人で溢れかえってはいるのだけれど、すごく無機質で。

虚無感を感じてしまうような

 

しかしこの歌が東京のさびしさを歌っているかと言えばそれは違うような気がします。

正解はわかりません。

 

所々で顔を出す折坂節も最高です。 

疫病も豊穣も買って ビニール袋に閉じた

「不幸も幸も一緒に連れ出して歩いて行こう」って感じ

蚊柱輝く路肩 二輪挿し学童注意

蚊柱なんて言葉はじめて知りました。歩いていて目についた、なんでもないものを切り取ってるんでしょうが切り取るものにセンスを感じます。

 

オーリーの切り取る日常にはよく日本らしいものが出てきます。

『犬ふぐり』に出てくる「薬屋のカエル」とか。

 

折坂節最高です。

 

この曲が収録されているアルバム『たむけ』もCDショップ大賞に値する作品だと思います。

ここまで傑作しかリリースしていないオーリー。

 

早くも新作が楽しみです。

 

 

Thirteen - Big Star

 

僕でも知ってるBig Star の名盤、”#1 Record”(僕はこのアルバムの気取らない直球デザインのジャケットが大好きです。)の名曲です。

 

 13。それは甘酸っぱい中学生を思い出させる数字です。

(僕の記憶には甘酸っぱさの欠片もないですが。。。)

 

Maybe Friday I can get tickets for the dance

And I`ll take you

 

 コンサートのチケットを取って好きな子を誘う。青春そのものです。

「金曜日には」ってところもなんだかいいですね。

週末のデートを心待ちにしている感じがします。

 

あとは最後のほうに出てくる "an outlaw of my love"って表現が面白いです。

13歳の中坊が言うにしてはキザすぎます。

 

シンプルなギターのフレーズの繰り返しも愛おしいです。

 

この曲の、僕の大好きカバーはエリオット・スミスによるものです。

 

 

 

 この優しい歌声が大好きです。

ノスタルジーに浸るにはピッタリの声だと思います。