Life Is Party

NEW MUSIC , NEW LIFE

明け方 - カネコアヤノ

 

新学期に慣れてきたこの頃です。

出会いと別れの慌ただしさが落ち着き、心の平静を取り戻しました。

 

 

「明け方」良い曲ですよね。

何があったかは言いませんが、最近この曲を大きな声で歌いました。

心の平静とは...。

 

言わなくていいこと沢山あるね

 

余計な一言を言わないのは凄く大事ですよね。

 

それは空気を読むということでは決してなくて、それを言うことによって「誰かを傷つけてしまわないか」と考える想像力を持つということ。

似ているかもしれないけど、後者は自分本位ではなく相手を思いやる気持ちがある。

 

想像力は人との関わりでとても大事だと思います。

 

以上。

 

 

 

 

 

 

 

雑務 - KIRINJI

 

11月から全く更新をしていませんでしたが、3月の終わりが近づいてきたので今年度最後(になるであろう)の更新をします。

 

実は最近までずっと就活と大学院の研究に忙殺されておりました。就活は無事に終了し、研究も一段落ついたので、ここ数日はゆっくりしています。

この数か月は特に時間の流れが早く、学生生活もあと1年で終わると考えると感慨深いものがあります。

 

Apple Musicによると2021年のmy favorite musicianは、

  1. 折坂悠太(39 h)
  2. フランク・オーシャン(24 h)
  3. 星野源(20 h)
  4. カネコアヤノ(20 h)
  5. くるり(14 h)
  6. KIRINJ(14 h)

でした。1~5は自分でも沢山聴いている自覚があります。KIRINJIはこんなに聴いたかな?と疑問に思いましたが、やたらとヘビロテしている2曲がありました。

 

その2曲は「雑務」と「Almond Eyes」。「Almond Eyes」は以前も触れたことがありますが、2021年は「雑務」中毒でした。

 

雑務

雑務

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

この曲は言わば雑務賛歌であり、あらゆる雑務を楽しくしてくれます。

研究の単純作業や家事はこの曲を聴くとテンションが上がります。

 

雑務 雑務 雑務 エンターテインメント

雑務 雑務 雑務 エンターテインメント

雑務 雑務 雑務 エンターテインメント

こんなサビ、リズムに身を委ねて淡々と手を動かすしかない。

そして、こんなに変で中毒的な曲を書けてしまうのは堀込兄しかいない。

 

雑務をすればロケットも飛ぶし

この曲も君に届く

雑務→ロケットの流れはかなりの飛躍がありますが、たしかに雑務なくして何も成し遂げることはできない。これは紛うことなき事実です。

曲を書いてリリースするのにも雑務、実験して研究発表するのにも雑務、生活を営むこと自体も雑務で成り立っています。

 

かの宮崎駿も「世の中の大事なことってたいてい面倒臭いんだよ」とぼやいていました。

雑務は面倒臭い。でも雑務あってこその世界。

 

避けて通れないなら楽しまないと

 

New York, New York - Frank Sinatra

 


 

Frank Sinatraのオリジナルに勝るとも劣らないくらいこのカバーが好きです。

(調べてみたらFrank Sinatraもカバーらしく、Liza Minnelliという方が本当の意味でオリジナルのようです)

 

Tony Ferrariは日本語で検索したら極端に情報が少ないのですが、アメリカはロサンゼルスのシンガーソングライターだそうです。(Tony Ferrari | Spotify

 

ギター一本のシンプルなアレンジですが、心の内に秘めた上京へのワクワク感がすごく伝わってきます。

冒頭の「パドゥポ パ パ パ ポン…」っていうスキャットが最高に好きです。

ギターの子気味いいフィンガーピッキングと相まってウキウキです。

 

These vagabond shoes are longing to stray

Right through the very heart of it

New York, New York

 

Tonyの恰好もシティーボーイというよりは、田舎の青年っぽい様子で「さあ、これから大都会で一花咲かせるぞ」という感じです。

歌詞にすごくマッチしている...

 

I want to wake up in a city that never sleeps

And find I`m a king of the hill

Top of the heap

 

よく聴いて見ると、このカバーでは" that never sleeps" のところを" that doesn`t sleep"と変えて歌っています。

特に大きな意図はないだろうと思いますが、これはこれで言葉の響きがいいなと思います。

 

この街で夢を掴んでみせるぞ!っていう歌ですから貫禄たっぷりの人よりも若々しい人の方がこの歌には合っているのかもしれません。

いつかこの曲を聴きながらタイムズスクエアあたりを歩いてみたいです。

 

それにしても2021年も残すところあと2ヶ月...。

色々やることはありますが、全力投球で悔いのない一年にします。

 

折り合い - 星野源

 


最近は星野さんの曲をよく聴いています。

折坂さんと同じ年にCDショップ大賞を受賞していましたが、二人は僕にとっての2大男性ソロアーティストです。

 

この曲は星野さんが初めてDTMで作った曲で、元々はバナナマンの日村さんへのバースデーソングだそう。歌詞の中身は結婚生活を意識したものになっていて、日村さんの隠れ食いエピソードから着想を得たと語っています。

 

まだ隠れラーメン食べたのしょない

 

日村さんの隠れ食いの光景が目に浮かんで微笑ましいです。

MVに出演されている石橋静河さんの自然体な感じの演技もいいですよね。

(最近優河さんの妹だと知って驚きました)

 

愛してるよ君を 探してるよいつも

他人のようで違う 2人の折り合いを

愛してるよ君を 探してるよいつも

家族のように映る 2人の折り合いを

 

この曲を聴くと結婚について考えます。

 

結婚ってよくよく考えればすごい契約だなと思います。

どれだけ愛し合って気が許せる関係であっても、血縁上は赤の他人なわけで、その他人と人生を共にすると心に決めるのはとても思い切りがいる。

 

人と人は所詮異なる存在同士で完全に分かり合えることなどありません。

完全に分かり合えないけれど、折り合いをつけて暮らしていくのが夫婦生活でしょうか?

諦め、落としどころ、妥協点。色んな言い方はありますが、「折り合い」はそのなかでも「お互いを尊重する」という意味を内包しているような気がして、最もポジティブな言葉だと思います。

 

「折衷案」という言葉も「複数のことから良い点を織り交ぜた案」という意味ですから、同じ「折」という漢字を含む「折り合い」も似たイメージです。

 

 

先週は、かなり久しぶりに祖父母と叔母さんの家族に会いました。

祖父母はバランスのとれた2人って感じで、朝ドラや大河ドラマを二人でよく見ています。孫がいる前だと言わないようにしてるようだけど、たまに「ママ、パパ」という呼び方が素で出ることがあってキュンとします。(笑)

 

叔母さん夫婦は僕から見てとても魅力的な夫婦。

叔母さんはとても明るくて優しい人で、おじさんは毒舌キャラだけど男らしくて個性的な人。

おじさんは映画と筋トレ好きで、おばさんはミニシアターやジムによく付いていくらしい。でもおばさんは映画を観てると寝ちゃうし、筋トレもほとんどしません。(笑)

反対に、おじさんはおばさんの買い物について行きたがるらしい。終いには祖母、母、おばさんの女子会にすら付いて行こうとするらしい。

お互いのことが本当に好きなんだと微笑ましくなります。

二人とも本当に可愛いくて素敵な夫婦。

 

 

幸いにも僕の親戚には離婚をした人がいません。

それが普通で、離婚をする夫婦なんて滅多にいないと思っていました。

大人になってみて、一生を添い遂げる夫婦が如何に凄いかわかりました。

 

たとえ円満な夫婦に見えても、心のなかで消化できないモヤモヤには、折り合いをつけてうまくやり過ごしてるんだろう。

星野さんとガッキーもこれからきっとそうしていくはず...。

人間関係だから22歳の僕が考えている以上に色んなモヤモヤが絡み合っているのだろうけど、付き合いが長くなるほど、相手に対する理解が深まって距離の取り方も上手になっていくはず。夫婦関係も人間関係の一つで互いを尊重できなくなれば歯車がズレていってしまうだろうというのは間違いない。

 

自分もおばさん夫婦みたいに幸せな家庭を築けるだろうか....。

 

One Day - サニーデイ・サービス

 

夏が終わりましたね。。

涼しい夜の空気に鈴虫の声が響くだけでこんなに心は休まるのか、と感動しているこの頃です。

 

夏の終わりに毎年聴きたくなる曲ってあると思うのですが、「One Day」はその中の1曲です。

夏の終わりを描いた歌詞が本当に素敵で癒されます。

 


静かな海辺のような風景

ときどきそこにみんな集まる

知らず知らず吸い寄せられる

何も喋らずに

ただ涙を乾かす風を待つ

落ち葉の日々 静かな海

暖かい砂の上を歩く

夏が終わり こぼれる光

優しく波打つこの気持ち

 

なんというか、将来は海が近いところに住んでみたいと思うような歌詞です。

 

センチメンタルな気分で暖かい浜辺を歩きたい。

さざ波の音に癒されたい。

寄せては返す波を見て、悟りを開きたい。

 

妄想と願望が膨らみます。

この歌はとにかく優しい。優しくて穏やかな気持ちになります。

 

暗闇駆ける魂を持つ

どんな時にだって光を愛す

 

この2行の歌詞が特に大好きです。

解釈は人それぞれですが、僕は自分の心との向き合い方についての歌詞なのかなと思っています。

 

人生の中で辛いことからは避けられないけど、目を背けることなく、むしろその暗闇のトンネルを駆け抜けるくらいの気持ちを持つ。

そして絶望の中にあっても希望を決して捨てないということ。

幸せになることを決して諦めないこと。

 

こんなメッセージを込めて曾我部さんは歌詞を書いたのかなと思いました。

とても大事なことですよね。

 

いつかは君に風が吹く

いつかは穏やかな雨が降る

だれもいない何にも見えないこんな場所にこそ

きっと太陽は顔を出す

 

風も雨も多くの場合は困難を意味しますが、ここではそうではなさそうです。

それこそ冒頭付近で出てきた「涙を乾かす風」です。

そして背中を押してくれる風や痛みを洗い流してくれる雨。

孤独を感じていたり、落ち込んでいたりする時にこそ心に染みる歌詞です。

 

きっと太陽は顔を出します...。

早くコロナ禍終わってくれ。

 

Loose Ends - Loyle Carner

 

最近友人に教えてもらって以降、よく聴いている一曲です。

イギリスのラッパーであるロイル・カーナー、そして同じくイギリスのR&Bシンガーであるジョルジャ・スミスのコラボソング。

 


ヒップホップと鍵盤の親和性ってホントにすごい。

夕暮れ時や夜風が涼しい夜に聴いて、心を癒してもらっています。

 

歌詞は難解ですが、それもそのはずで、ロイル・カーナー自身の経験をもとに書かれた内省的な歌詞なのだそうです。

 

 

Sat upon this plane, uh
And, yo, I'm prayin' that we don't crash
'Cause every night, I shiver at the sight when we go back
'Cause every night could be my last, and, yeah, I know that
So I crack a smile 'fore it goes black, trust

 

この飛行機に乗って
墜落しないように祈るんだ
毎晩、戻る時の光景を見て震えている
毎晩が最後の夜になるかもしれないからね
だから笑顔でいよう 暗闇が訪れる前に 信じて

 

歌詞には父親の死や離れてしまった周囲の人々のことについて歌う節があります。

辛い過去というものは、時間が解決してくれると言いますが、完全に消し去ってくれるわけではありません。

 

よく「辛いことや苦しい事は記憶に残りやすく、喜びや楽しい事を忘れやすい」と言われますが、どんなに時間が経っても、ふとした時に辛い記憶を思い出してしまうものです。

しかもそういう時って、とことん思考が良くない方向に向かってしまって、漠然とした不安が立ち込めて胸が苦しくなる。

 人生はどう転ぶかわからないし、明日には死ぬかもしれない。

だからこそ、「笑顔でいよう」と歌っています。

 

「信じて」という言葉は、ロイル・カーナーが自身に言い聞かせているように感じさせます。きっと彼自身にとっても大事な曲なのだろうと思います。

 

"loose ends"とは、「完成されずにやり残されていること」を意味します。

人生でやり残したことがあるのなら、今このときからやり始めよう。

そんなメッセージのこもった歌なのかなと思いました。

 

メロディーが大好きな曲でしたが、歌詞もちゃんと聴いてみて一層好きになりました。

 

 

アルバム1曲目の"Dear Jean"もとても大好きです。

ぜひ聴いてみてください。

 

 

生まれた街で - 荒井由実

 

 

コロナ禍になってからというもの、実家や祖父母の家になかなか帰れていません。

 

今年の春ごろに初めてこの曲を聴きました。

なんでベストアルバムに入っていないのか不思議ですが、すごく良い曲です。

大学生になって初めての独り暮らしをしてから、生まれた街に帰ったときを思い出しました。

 

 

街角に立ち止まり 風を見送ったとき

季節がわかったよ

 

「風に乗る」とか「風に吹かれて」とかではなく、「風を見送ったとき」っていうのが個人的にツボです。

俯瞰的になるときとか、黄昏る気分に妙にフィットする言葉遣いだなと思います。

 

そしてこの歌で何度も歌われる「季節がわかったよ」という歌詞。

ユーミン節って感じ。

ユーミンの感受性とワードセンスはどうやってできたものなんでしょうか。

今の自分と同じ年齢にユーミンが書いた曲を聴いてちょっとへこみました。

 

生まれた街の匂い やっと気づいた

もう遠いところへと ひかれはしない

 

海外で暮らしてみたいとか思ったこともありましたが、やっぱり生まれた街が一番心地が良いことに気付きました。

海外旅行は一番長くて2週間。インドでの滞在でしたが、自分には海外に住むのは無理だなと悟りました。インドだからっていうのもあるかもしれませんが、日本の良さが嫌というほど身に染みてわかったのでした。

 

地元ラブ。

 

ちなみにこの曲を知ることが出来たのはこの方のカバーからです。

この方が歌う歌、大体すき。