Loose Ends - Loyle Carner
最近友人に教えてもらって以降、よく聴いている一曲です。
イギリスのラッパーであるロイル・カーナー、そして同じくイギリスのR&Bシンガーであるジョルジャ・スミスのコラボソング。
ヒップホップと鍵盤の親和性ってホントにすごい。
夕暮れ時や夜風が涼しい夜に聴いて、心を癒してもらっています。
歌詞は難解ですが、それもそのはずで、ロイル・カーナー自身の経験をもとに書かれた内省的な歌詞なのだそうです。
Sat upon this plane, uh
And, yo, I'm prayin' that we don't crash
'Cause every night, I shiver at the sight when we go back
'Cause every night could be my last, and, yeah, I know that
So I crack a smile 'fore it goes black, trust
この飛行機に乗って
墜落しないように祈るんだ
毎晩、戻る時の光景を見て震えている
毎晩が最後の夜になるかもしれないからね
だから笑顔でいよう 暗闇が訪れる前に 信じて
歌詞には父親の死や離れてしまった周囲の人々のことについて歌う節があります。
辛い過去というものは、時間が解決してくれると言いますが、完全に消し去ってくれるわけではありません。
よく「辛いことや苦しい事は記憶に残りやすく、喜びや楽しい事を忘れやすい」と言われますが、どんなに時間が経っても、ふとした時に辛い記憶を思い出してしまうものです。
しかもそういう時って、とことん思考が良くない方向に向かってしまって、漠然とした不安が立ち込めて胸が苦しくなる。
人生はどう転ぶかわからないし、明日には死ぬかもしれない。
だからこそ、「笑顔でいよう」と歌っています。
「信じて」という言葉は、ロイル・カーナーが自身に言い聞かせているように感じさせます。きっと彼自身にとっても大事な曲なのだろうと思います。
"loose ends"とは、「完成されずにやり残されていること」を意味します。
人生でやり残したことがあるのなら、今このときからやり始めよう。
そんなメッセージのこもった歌なのかなと思いました。
メロディーが大好きな曲でしたが、歌詞もちゃんと聴いてみて一層好きになりました。
アルバム1曲目の"Dear Jean"もとても大好きです。
ぜひ聴いてみてください。