しずく - 中納良恵
先週のインスタライブで折坂さんがカバーされていた曲です。
EGO-WRAPPIN`のボーカル中納さんのソロ曲、「しずく」。
こんなに素敵な曲を知らなかったなんて、と衝撃を受けた曲です。
恥ずかしながら、そもそも中納さんのソロ活動を知らなかったです。
年に数回ほどこういう出会いがありますが、急に世界が明るくなります。
おかげでこの週末は楽しかった。
かすれた朝日の中 蓮の葉の上のしずく
飛び込む前の一瞬は
どれくらい止まっていたの
冒頭から凄く引き込まれる歌詞。
「飛び込む」って言葉には少しドキッとするのは僕だけでしょうか?
清らかで軽やかなメロディに乗る文学的な言葉たち。
心の心地良いポイントをさらっていきます。
空には 声を失くしたまま
にぎりしめた 手を放してごらん
波紋ひろがる 放つ ここから
海原へ 消えていった
あぁ どこにもいない
難解でわからない。でもそれが良いです。
フワッとした世界をずっと楽しむことができる。
空と海を前にして深呼吸をしている気持ち!心がスッーとします。
中納さんのボーカルはアップテンポなメロディに乗ってエネルギッシュなイメージでしたが、こういうミディアムテンポな楽曲との親和性も凄まじいと思いました。
言うまでもないですが、ライブ映像も素晴らしい。巧い。
折坂さんが中納さんのアルバムに参加されたらしく、楽しみで仕方がありません。
PredawnのYouTube配信リンク集 (カバー編)
Predawnによるカバー曲が良い曲ばかりで、よくアーカイブを聴いています。
ほとんど自分用です(笑)。
- カバー曲
The Scientist / Coldplay
https://www.youtube.com/watch?v=OSrQSGcfBH4&t=437s
Both sides now / Joni Mitchell
https://www.youtube.com/watch?v=e2c31rwrNPk&t=1954s
Hellhole Ratrace / Girls
https://www.youtube.com/watch?v=_C_Ke8sMOCw&t=1100s
Here, There And Everywhere / The Beatles
https://www.youtube.com/watch?v=_C_Ke8sMOCw&t=2117s
Sabbath Bloody Sabbath / black sabbath
https://www.youtube.com/watch?v=_C_Ke8sMOCw&t=2500s
I see the light / Tangled(塔の上のラプンツェル)
https://www.youtube.com/watch?v=IOLGgGn5JJg&t=2505s
くちなしの丘 / 原田知世
https://www.youtube.com/watch?v=FDdkfLbzDk8&t=990s
Aguas de Marco / Antonio Carlos Jobim
https://www.youtube.com/watch?v=FDdkfLbzDk8&t=2680s
Candy Says / The Velvet Underground
https://www.youtube.com/watch?v=kIDMCtyL134&t=300s
https://www.youtube.com/watch?v=kIDMCtyL134&t=2740s
More Than Words / Extreme
https://www.youtube.com/watch?v=89wC7Fple4E&t=390s
The Man Who Played God - Danger Mouse & Sparklehorse feat. Suzanne Vega
https://www.youtube.com/watch?v=0b0_-PKJduc&t=1255s
Across The Universe / The Beatles
https://www.youtube.com/watch?v=0b0_-PKJduc&t=2069s
旅の終わり (原曲: North Amerikay) / ハンバート ハンバート
https://www.youtube.com/watch?v=0b0_-PKJduc&t=2800s
Wonderwall / Oasis
https://www.youtube.com/watch?v=V9RgengZmzM&t=2003s
あたらしい ひと (a letter from nowhere) / Rayons (Lyrics by Predawn)
https://www.youtube.com/watch?v=V9RgengZmzM&t=2996s
Sky High / Marble Sounds feat.Predawn
https://www.youtube.com/watch?v=V9RgengZmzM&t=3789s
Santa Monica Dream / Angus&Julia Stone
https://www.youtube.com/watch?v=Cx_nbIkFdao&t=896s
Lightness / Death Cab for Cutie
https://www.youtube.com/watch?v=Cx_nbIkFdao&t=2242s
Take It With Me / Tom Waits , Kathleen Brennan
https://www.youtube.com/watch?v=zHQWSykvEz4&t=1075s
Time of No Reply / Nick Drake
https://www.youtube.com/watch?v=zHQWSykvEz4&t=2150s
Timeless Melody / The La`s
https://www.youtube.com/watch?v=RpxSgiSr7o4&t=1128s
All I Want / Joni Mitchell
https://www.youtube.com/watch?v=RpxSgiSr7o4&t=1943s
Blackbird / The Beatles
https://www.youtube.com/watch?v=RpxSgiSr7o4&t=2663s
The Circle Game / Joni Mitchell
https://www.youtube.com/watch?v=YezKSEGuF0I&t=1610s
Indian Summer / Beat Happening
https://www.youtube.com/watch?v=YezKSEGuF0I&t=3582s
More Than Us / Travis
https://www.youtube.com/watch?v=8DkaMBZOYRM&t=1347s
King of Nails / Sparklehorse
https://www.youtube.com/watch?v=8DkaMBZOYRM&t=2820s
Jealous Guy / John Lennon
https://www.youtube.com/watch?v=qAjOzT8anI0&t=1435s
River / Joni Mitchell
https://www.youtube.com/watch?v=qAjOzT8anI0&t=2992s
Gingerbreadman / Jumpei Kamiya (feat. Predawn)
https://www.youtube.com/watch?v=qAjOzT8anI0&t=3530s
I need to be in love / Carpenters
https://www.youtube.com/watch?v=WKgSwBnY-dI&t=1315s
Torn / Matalie Imbruglia
https://www.youtube.com/watch?v=WKgSwBnY-dI&t=2311s
I See Secrets / The Delgados
https://www.youtube.com/watch?v=WKgSwBnY-dI&t=3560s
Winter Wonderland
https://www.youtube.com/watch?v=p2ieecQdtyw&t=1544s
After Hours / The Velvet Underground
https://www.youtube.com/watch?v=p2ieecQdtyw&t=2297s
Beautiful One / The Cardigans
https://www.youtube.com/watch?v=p2ieecQdtyw&t=2893s
You and I / Ingrid Michaelson
https://www.youtube.com/watch?v=p2ieecQdtyw&t=3451s
Fake Plastic Trees / Radiohead
https://www.youtube.com/watch?v=7Vy4Hb3AZqI&t=1648s
Swing Low, Sweet Chariot / African-American spiritual
https://www.youtube.com/watch?v=7Vy4Hb3AZqI&t=3407s
Moon River / Breakfast at Tiffany's (composed by Henry Mancini with lyrics by Johnny Mercer)
https://www.youtube.com/watch?v=LZ-WOthGuCY&t=1191s
Joga / Bjork
https://www.youtube.com/watch?v=LZ-WOthGuCY&t=2260s
Wise Up / Aimee Mann
https://www.youtube.com/watch?v=bzrQOl8Vnoc&t=2059s
It Was You / Rayons ft. Predawn
https://www.youtube.com/watch?v=YiTmmcv5gzE&t=517s
Kiss Me / Sixpence None The Richer
https://www.youtube.com/watch?v=YiTmmcv5gzE&t=1369s
Take It With Me / Tom Waits
https://www.youtube.com/watch?v=YiTmmcv5gzE&t=3654s
Big Yellow Taxi / Joni Mitchell
https://www.youtube.com/watch?v=6bUswp3hZTg&t=785s
Sunday Morning - The Velvet Underground and Nico
https://www.youtube.com/watch?v=6bUswp3hZTg&t=2549s
Blackbird / The Beatles
https://www.youtube.com/watch?v=vlQn4ic7Hz0&t=3608s
Get Lucky / Daft Punk
https://www.youtube.com/watch?v=8Dox4sFpi1Y&t=1079s
Across The Universe - The Beatles
https://www.youtube.com/watch?v=8Dox4sFpi1Y&t=2902s
Desde que o samba é samba (サンバがサンバであるからには) - Caetano Veloso
https://www.youtube.com/watch?v=U2ffvfgWtLg&t=1177s
Red River Valley
https://www.youtube.com/watch?v=U2ffvfgWtLg&t=2333s
針の穴 - 折坂悠太
超久しぶりです。
このブログをサボってたわけではなくて、単純に存在そのものを忘れていました。
というのも大学の卒業論文を書き上げるために忙しない日々を送っていたのでした。
今はひと段落つきまして、ゆっくりと生きています。
ここ最近は折坂さんがとても活動的なのでファンの僕は感激です。
ミニアルバム『朝顔』本当に傑作でした。
5曲収録されていましたが、僕はこの歌が大好きです。
アルバム発売前に前情報がほとんどない中で、このスタジオ映像は公開されました。
プレミア公開で聴いたのも相まってか、久しぶりに聴いた折坂さんの軽快な新曲にとても胸躍りました。
余韻収まらぬまま、2回目の「針の穴」。
少し落ち着いて聴くと、「坂道」と似たものを感じました。
軽やかに歌い上げられてはいるものの、歌っていることは意外とシリアス。
今 私が生きることは針の穴を通すようなこと
強い風の吹く所で 針の穴を通すようなことだよ
今は色んな人が大変な境遇にあると思います。
この1年で状況は一変しました。
沢山の人が自ら命を絶ちました。
生きることそのものが困難な時代なのでしょうか。
今 私が歌うことは針の穴を通すようなこと
観客のない舞台上で 針の上で踊るようなことだよ
折坂さんに限った話ではありませんが、 ミュージシャンはライフワークの根幹となる場を奪われ、今になっても前のようにお客さんを沢山集めて演奏することもままならない状況です。
観客側としても、ライブに行けない1年間はなんだか物足りなくて少し寂しかったです。
稲光に笑ってたい
針の穴を通すようなことでも
でも折坂さんは、歌のなかに一筋の光明を与えてくれます。
そこがたまらなく大好きです。
坂道でも
いつかは会えるだろう
嘘みたいなそんな場所で
という歌詞があって、折坂さんのしなやかな強さを感じます。
こんな風に現実に寄り添ってくれるところが大好きです。
まだしばらく耐え忍ぶ必要はあると思いますが、生き抜きましょう。
肺 - Gofish
今朝は冷え込んでいて、もう夏は終わったのだなとしみじみしました。
去年の夏同様、この曲を聴いて夏の終わりを惜しんでいました。
そして秋の始まりにはこの曲を聴きました。
ひんやりした空気を深く吸い込んで、空気に耳を澄ますことができる名曲です。
Gofishは名古屋のシンガーソングライターであるテライショウタのソロプロジェクトです。
初めてライブを見たのは確か塩屋のグッゲンハイム邸でした。
そのときはGofishを知らなかったので、なんとなく聴き流してしまっていました。
再びGofishを見たのは大阪での全感覚祭2018。
薄水色の雲のない空と力強い歌が凄く印象に残っています。
ふくらんだ夜としぼんだ朝のあいだ
気がかりなことは昼からの雨のこと
全感覚祭のGofish出演時間帯は午前中だったような気がします。
自然と空気と音だけに感覚を澄ますような、そんな不思議な空間だった覚えがあります。
夜が明けるか明けないか。その境で聴くともっと沁み込んでくるかもしれません。
土砂降りの街を走りだしたのは
あと5分で最後の電車が行ってしまう
二度と届かないような気がして
足が千切れるほど走り続けている
ときに、自分をすり減らして走り続けなければいけないときが人生には何度かあって、「二度と届かないような気がして」決して諦めることができないものにあいます。
この歌で思い浮かべるのはやっぱり「どうしても会いたい人」でしょうか。
こちらの脈もなんだか速くなるようで胸がいっぱいになります。
肺は正常に 血液に酸素を送って
息をとめて 息を
正式な歌詞は、息を「止めて」ではなくて「とめて」。
決して呼吸をやめるということではないようです。
焦る、早まる脈をなだめるような、そんな言葉のような気がします。
肺は相も変わらず、体中に血を巡らす。
瞬間 - 王舟
王舟の唯一のダンスナンバーなんじゃないでしょうか。
いつでもそうやって意味のないこと話して
お互いの距離を近づけていたいよ
王舟の書く日本語詞は、ネイティブでないからこその、味のある暖かみを感じることができます。
彼の曲は英語詞が多いのですが、日本語詞で書かれた「とうもろこし畑」とか「あいがあって」、「ディスコブラジル」は本当に独特の味があって大好きです。
表現しにくいんですが、「距離を近づけていたい」っていう表現みたいに、自分が使わないような言葉の組み合わせに気付かされることがあります。
細かい文法や言葉の慣例的な縛りに囚われないからこその表現の自由さがいいんですよね。
すぐにまたほら 朝がのぼるから
今日は何処へ行くの
何をしてるの
ここでも「陽がのぼる」ではなく「朝がのぼる」。
「すぐにまたほら」ていう表現もなんだか絶妙にネイティブの日本人が使わない表現で面白い。
目が覚めたから
全ては夢に消えた
明け方から僕はそわそわしてる
「そわそわ」か、、
こんなにカッコイイ曲だけど可愛い。
「目が覚めた」という歌詞とか、曲の華やかさがこの曲の刹那的な儚さに通じるなぁ、と思います。
上手く表現できないのですが、凄く楽しい曲なんだけど、瞬間を生きることとか、一瞬一瞬が通り過ぎて行く儚さも同時に感じます。
太陽がのぼる
太陽がのぼる
朝が来る
ぼーっと気が狂う
王舟が「気が狂う」っていう気持ちも何となくわかります。
瞬間を生きている生の実感とともに、命を燃やしてるという感覚もある。
一日が終わって朝が来れば、昨日のことはもう不可逆の場所にあって、戻れない夢の世界のよう。
mmmの底抜けに明るいコーラスも楽しいひと時とその儚さを思わせます。
とにかくこの曲は聴いてて滅茶苦茶楽しいのに、同時にセンチメンタルな気分にもなる不思議な曲なんです。
余談ですが、この会場めちゃくちゃ素敵ですよね。
大阪千日前の味園ユニバースというんですが、元はグランドキャバレーだったところなんです。電飾が煌びやかで他のライブ会場とは一味違うド派手な空間です。
大阪に三年と少しいますが、未だに味園ユニバースに行く機会が巡ってきません。
はやくこの空間に行ってみたい。
September - 竹内まりや
九月と言えばこの曲です。
作詞は松本隆先生。
昭和歌謡でこの曲大好きだなぁって思ったら作詞者が松本隆さんだったってことよくあります。
からし色のシャツ追いながら
飛び乗った電車のドア
いけないと知りながら振り向けば隠れた
「からし色」というチョイス。絶妙。
普段からし色って使ったことありますか?
人生で一度も使ったことがない色の名前でしたが、「あー、あの色ね」って瞬時に分かります。
「からし色」はよく女性が着ているイメージですが、この歌では後に出てくる「年上の人」の男性が着ているみたい。
街は色づいて クレヨンが
涙まで染めて走る
年上の人に逢う約束と知ってて
松本さんは世界観を彩る天才です。
こんな風に鮮やかで、自然と笑みがこぼれるような詩を描けるのは松本さん。。
素敵すぎ。
でもまだ序の口で、凄いのはサビの歌詞。
セプテンバー そしてあなたは
セプテンバー 秋に変わった
夏の日差しが弱まるように
心に影が差した
セプテンバー そして九月は
セプテンバー さよならの国
ほどきかけてる
愛の結び目 涙が木の葉になる
秋の訪れとすれ違いに彼が去っていった。
このことを「あなたが 秋に変わった」と。
季節感と恋愛観の掛け合わせ。
聴くたび感心します。
個人的にこの曲の一番のパンチラインは「夏の日差しが弱まるように心に影が差した」です。
詩人ってこういう普遍な自然描写と心の機微をわざとらしくなく描けてしまう人なんだろうと思います。
そして二番の歌詞の「私一人が傷つくことが残されたやさしさね」はとんでもなく切ない。
こんな大人の恋を一度はしてみたい、かも。
こうして見直すとため息が漏れるほど素晴らしい歌です。
僕が結局のところ日本の音楽が大好きなのは、歌詞の微妙なニュアンスを理解して楽しむことができるのは母国語の日本語詞だけだからです。
もっと厳密に言えば、日本語ほど繊細に心情の描写が可能な言語はないだろうと思ってるからですが。
改めて僕は日本語が大好きだと思いました。
かけあがって - BBHF
この曲も試験勉強中によく聴いていた曲です。
一日中勉強してれば、休憩中にはいろんなことを考えるわけです。
せっせと理系の道を進み、寄り道をすることもなく、振り返ればもう21歳。
一時期は「理系学部に来るべきじゃなかった」とひどく後悔した時期もありました。
このまま進学して普通に就職していいのか。
憧れの山下清よろしく、一度くらい放浪の旅に出たほうがいいんじゃないか。
そんなことを考えたりして。
でもその都度やっぱり勉強は面白いと思い直したりして…。
それでこの曲を聴くと、やっぱり今の自分で大丈夫だって思えるのです。
かけあがって かけあがって
ずっと駆け上がれば 楽しくなってくるかも
なんだかんだ僕は結局続けられてる
自分のやってることに全幅の自信を持ててる人ってなかなか居ないと思うんです。
結局のところ迷いながら悩みながらも、進み続けるのが一番シンプルな答えだなと思いました。
自分の今いる道で駆け上がれば、楽しくなってくるかも。
どの世界でも共通して言えることじゃないでしょうか。
楽しくなる気配が一向に見当たらないようなら、環境を変える。
僕は幸い、大きく道を間違えたわけじゃないし、楽しくやれてるので、このままの道で駆け上がろうと思います。
今はもう、あと二年半の研究生活を精一杯頑張ろうという気持ちで心はキラキラしてます。
すごい自分語りになってしまいましたが、この曲大好きです。
MVも超キュートでシュールだし。
BBHFの曲はやたら音が気持ちがいいんですよね。
個人的に弟の和樹くんがいつもイジられまくってるのが面白いです。