針の穴 - 折坂悠太
超久しぶりです。
このブログをサボってたわけではなくて、単純に存在そのものを忘れていました。
というのも大学の卒業論文を書き上げるために忙しない日々を送っていたのでした。
今はひと段落つきまして、ゆっくりと生きています。
ここ最近は折坂さんがとても活動的なのでファンの僕は感激です。
ミニアルバム『朝顔』本当に傑作でした。
5曲収録されていましたが、僕はこの歌が大好きです。
アルバム発売前に前情報がほとんどない中で、このスタジオ映像は公開されました。
プレミア公開で聴いたのも相まってか、久しぶりに聴いた折坂さんの軽快な新曲にとても胸躍りました。
余韻収まらぬまま、2回目の「針の穴」。
少し落ち着いて聴くと、「坂道」と似たものを感じました。
軽やかに歌い上げられてはいるものの、歌っていることは意外とシリアス。
今 私が生きることは針の穴を通すようなこと
強い風の吹く所で 針の穴を通すようなことだよ
今は色んな人が大変な境遇にあると思います。
この1年で状況は一変しました。
沢山の人が自ら命を絶ちました。
生きることそのものが困難な時代なのでしょうか。
今 私が歌うことは針の穴を通すようなこと
観客のない舞台上で 針の上で踊るようなことだよ
折坂さんに限った話ではありませんが、 ミュージシャンはライフワークの根幹となる場を奪われ、今になっても前のようにお客さんを沢山集めて演奏することもままならない状況です。
観客側としても、ライブに行けない1年間はなんだか物足りなくて少し寂しかったです。
稲光に笑ってたい
針の穴を通すようなことでも
でも折坂さんは、歌のなかに一筋の光明を与えてくれます。
そこがたまらなく大好きです。
坂道でも
いつかは会えるだろう
嘘みたいなそんな場所で
という歌詞があって、折坂さんのしなやかな強さを感じます。
こんな風に現実に寄り添ってくれるところが大好きです。
まだしばらく耐え忍ぶ必要はあると思いますが、生き抜きましょう。