Life Is Party

NEW MUSIC , NEW LIFE

機械仕掛乃宇宙 - 山田庵巳

 


 

ここまで吟遊詩人という言葉が似合う人はいないと思いました。

そう思わされました。

 

語り口調も、詩の世界観も、めっちゃ上手いギターもさすらい、旅を続ける吟遊詩人みたい。

 

スナフキンみたいです。

 

太陽の昇らない街で人工太陽を作り出そうとする少年の歌。

漫画のテガミバチみたいな世界観だなと思いました。読んだのが昔すぎて曖昧ですが。

たしか人工太陽が出てくるお話。

 

どんより暗い荒廃した世界で、その中で大切な人との繋がりを頼りに生きるような。

 

CD自体は2012年にリリースされたそうです。全然流通してないみたいでどこで売ってるかわからない…。

 

 

曲中に登場する英語の呪文。

 

Merucurius, Venus, Earth, Mars, Jupitar, Saturnus, Uranos, Neptunus

 

太陽を囲む惑星を内側から順に唱えています。

 

冥王星が登場しないということは、この曲は冥王星が惑星から除外された2006年より後にできた曲だということ。

なにかもっと古く昔からあるような歌のような気がしますが、意外とそうでもないという。

 

 

この曲の名カバーは言うまでもないかもしれません。

僕もこの方のカバーでこの歌を知りました。

 

 

表現力が半端じゃないアーティスト。

 

途中で「ふぅっー!」と煽る人をしかりたいくらい、圧倒される没入感。

12分間をこんなに短く感じることもそうそうないでしょう。

 

Where Are We Going ? - Marvin Gaye

 


 

ノリノリ。重い足取りもきっと軽くなる。

Alternative Mixは明らかに原曲より音が違っていて、全然。 

 

よく行く近所のカレー屋さんでは音楽専門チャンネルのラジオがかかっていて、この曲もそのラジオに教えてもらいました。

 ご主人の趣味なのか、普段あまり聴かないR&Bやソウル、ブルースがよくかかっているのでレコード屋にディグりに行く感覚でそのカレー屋さんに行っています。

 

 

それで、この曲のことを少し調べてみるとなんとカバー曲で。

洋楽は事情がよくわからない分、カバーだと知らずに聴き続けることが多いです。

 

原曲はこちら。


言われてみれば確かにこちらの方が原曲らしさがある。

 

この曲がリリースされたのは1973年です。

曲の雰囲気もどこかクラシカルで時代を感じるような。

 

Donald Byrdはジャズのトランペット奏者です。

ジャンルを超えたカバーってワクワクします。

 

Day by day the work gets done

Day by day another war goes on

 

この曲の特徴的な「デイバイデイ~」。大好きです。

日々こなしていく雑務。

日々迫る問題ごと。

飄々と切り抜ける。

 

ともすればもっとスケールの大きな話かも。

世界中でやまない紛争。

「我々人類はどこへ向かっているのか」と。

 

 

この曲の「デイバイデイ~」を聴けば日々をこなしていくパワーがもらえる気がします。

Gold Day - Sparklehorse

 


 

囁くような歌声が特徴的な Sparklehorse

マーク・リンカスによる事実上のソロプロジェクトであり、2010年に彼の自殺をもって活動は幕を閉じました。

 

鎮魂歌のように穏やかで優しい。

 

good morning my child
stay with me a while
you not got any place to be
won't you sit a spell with me

 

彼には奥さんも子供もいたようで、バージニア州リッチモンドで暮らしていたそう。

「mark lincous child」と調べると笑って抱き合う三人を移す写真がヒットします。

 

子供に宛てて書かれた曲と捉えてもよさそうです。

本当に幸せな光景が目に浮かぶ歌です。

暖かい陽だまりみたい。

 

it's time for you to rise
and evaporate in the sun
sometimes it can weigh a ton

 

「もう起きる時間だよ、陽の光を浴びよう。時には気が重い時もあるだろうけどさ」

 

ここ最近はこの曲が目覚ましになってくれてます。

ぶっきらぼうで心臓に悪いアラームよりこの曲に起こしてもらう方が何百倍も寝起きが良い。

 

keep all your crows away
hold skinny wolves at bay
in silver piles of smiles
may all your days be gold my child

 

 子供がこれから送るであろう輝かしい日々を祈るような歌詞。

 

一人の親として我が子の幸せを心から望む気持ちが伝わってきます。

 それだけに彼が息子を残して亡くなったことが虚しく思えて仕方がありません。

 

Birthday - くるり

 


 麗らかな風が吹く日でなくとも、木枯らし吹く毎日にもこの曲を聴きます。

コーラスのイノトモさんとのハーモニーが本当に素敵。

岸田さんは「ばらの花」でフルカワミキさんと、「さよならリグレット」では土岐麻子さんと一緒に歌っているし、ユーミンとも矢野顕子とも音楽制作をしています。

 

調べていて初めて知りましたが、ガッキーや木村カエラにも楽曲提供をしています。

なかなかのモテっぷり。

岸田さんすごい。

 

それとこのMVがいいんだ。

底抜けに明るい感じ。

 

君の生まれた日は

ずっとずっと先の

木枯らし吹く毎日の

ふっと晴れた日で

 

さっぶい毎日が続く中、「 あれ低気圧どこ行った?」ってなるような冬晴れの日あります。

 そんな日に生まれた「君」。

でもずっとずっと先?「僕の生まれた日」からみてずっと先ということなのか。

 

いつもどんな風に

あなたは大人になってく

 

 この節をみると、なんだか自分の子供にあてて書いてるような気もしてきます。

 岸田さんに子供がいるかは不明なので何とも言えないところですが。

 

恋人ではなくて誰かもっと大切な関係の人に宛てた歌のように思います。

 

目を閉じれば枯れ葉が春を呼ぶ

新しい世界を迎えることになる

 

少し前の歌詞に重ねる形で「君」を「春」に喩えています。

「僕」にとって「君」は何者にも代えがたい大切な人で、そんな人が生まれてきてくれたことを盛大に喜ぶような感じ。

 

「君が現れて僕の人生が変わった」みたいなことを岸田さんが歌うとこうなるってことだと思います。「世界を迎える」っていう受け身の表現も独特。

 

MVの嬉しい気持ち溢れんばかりのダンスがこの歌の歌い手の気持ちを象徴しているようです。

 

 

 

Galileo Galileiによるカバー。くるりファンの人も意外と知られていないような気がします。

 

このカバーでは女性の声のコーラスも再現されていますが

 

 

ちなみに同じ曲名でGGも歌を書いています。

 

この曲も大好きです。

 

一体僕は何になるんだろう

 

思春期の頃の大人になることへの抵抗感、恐怖。

そういうものと一緒に生を受けた喜びも歌っているように思います。

 

Almond Eyes feat.鎮座DOPENESS - KIRINJI

 


 

KIRINJIの新アルバム『cherish』がリリースされました。

 

キリンジからKIRINJIに生まれ変わってから「11」と「EXTRA 11」を除いて、どのアルバムでも新たにアーティストを迎えた曲を収録しています。

 

 

中でも鎮座DOPENESSを迎えて制作されたこの曲は「The Great Jouney feat.RHYMESTER」なみに痺れるトラックでした。

 

実験的で新鮮、すこしエロい。

ド下ネタの「The Great Jouney 」ほどではないですが、艶っぽさと色っぽさがあります。

 

堀込兄の音楽への追求に関する貪欲さに感服します。

 

まず声の相性が良すぎる。ところどころ聴こえる「ハッ」とか「ゲッ」とか「ハハハ」っていう鎮座の囁きがクセになります。

 

本当のことと 本当のことだけで・・・

我々は繋がってゆける

 

この曲で一番好きな歌詞です。

受け取り方次第で意味は変わってくる歌詞だと思います。

 

 

MV中では意味ありげに「本当のことだけで・・・」と表記されていて、どこか寂しげな感じ。

所詮、他人は他人であり、皆違う境遇を辿ってきたわけで、同じ感覚を共有しえないものです。僕はこの歌詞からその寄る辺なさを感じました。

「本当のこと」をつかむのがいかに難しいか、いかに不可能に近いかを悟ったうえでの歌詞なのかもしれません。

 

瞬きひとつ バタフライエフェクト

僕の感情に竜巻をおこして

 

バタフライエフェクト」というのは「蝶の羽ばたきがどこか遠くの場所で発生する竜巻の原因になりうる」というもの。

つまりごく小さな影響でもそれがあった場合となかった場合で結果は大きく異なるということ。

 

気象学者が提言した言葉に由来するもので、どちらかと言えば理系用語ですがスピリチュアルっぽい考え方もあってその界隈でも結構有名です。

まさかこの言葉を使ってくるとは!と個人的に驚きました。

 

ほほ笑んだ君のまなじりは

しとやかな獣の尻尾みたいだ

 

突っ込みたくなる奇抜すぎる喩えですが、高樹さんなのでスルー。

 

この曲もいつも通り歌詞が難解で、ややこしいですけど特に深い意味はないような気がします。

「ほほ笑んだ」のとこの高樹さんのボーカル好きすぎる。

鼓膜をいい感じに響かせてくる。

 

この曲で感じた艶っぽさってほとんど高樹さんのボーカルのせいだと気づきました。

 

Baby Once More - スーパーカー

 

Baby Once More

Baby Once More

  • provided courtesy of iTunes

 

こないだ『ピンポン』を久しぶりに見て、この曲に再会しました。

見るたびに不思議な気分にさせられる映画です。

 

劇中に使用されているスーパーカーの音楽もその世界観を成す一役を買っているはずです。

 

Get down everybody

 

この曲のイントロを聴くと頭が冴えるような気分になります。

 

この曲がかかるシーンはペコが再起への一歩を踏み出すところ。

「月にタッチするのなんてわけない」くらい、「I can fly !」って気分で全能感も欲しいがままです。

 

Baby baby baby once more

Baby baby baby once more ...

 

この歌詞がずっと続く訳ですが、全然退屈しない。

むしろ中毒的です。

 

 

How`m I gonna Get Back Home - He`s my brother She`s My Sister

 


 

楽しい音楽。

すごくキャッチ―で可愛らしい雰囲気。

 

このバンドはロバートとレイチェルの兄弟を中心に構成された5人組バンド。

 

 

タップダンスの音を取りいれているのも面白い。

 

メンバーがたまたまタップダンスするのを見て音を気に入ったために取り入れることにしたそう。

タップダンスをするローレンはドラムとダンスを両方こなす器用っぷりです。

 

Another drink, she's looking pretty now
My feet they stumble, will I'll be falling down?

 

ミュージックバーにいるんでしょうか。

お酒で気分ものってきて、音楽に合わせて体をゆらしてワイワイ楽しそう。

 

遅りながらチラチラ目が合う彼女といい感じになる、みたいなよく映画にあるシーンそのまま。

曲調のとおりのパーティーソング。

 

All of a sudden I feel like talking to everyone
But tell me where did my anxieties all go

 

かなり酔いが回ってるみたいで、「みんなに話しかけてる気分」だそう。

「僕の心配事はどこいっちまったんだろうな」と頭の中がお花畑。

 

このまま幸せになってほしい。

 

Am I a fool? I do not care or know
You see I'm just a product of this song

 

間違いなく fool 。

 

「この歌の産物」?

かかっている音楽にのせられてお酒を煽られて今の俺ができあがったぜ!みたいな。

 

 

酒場で流れてたらきっとお酒が進んでしまう曲です 。