Life Is Party

NEW MUSIC , NEW LIFE

Almond Eyes feat.鎮座DOPENESS - KIRINJI

 


 

KIRINJIの新アルバム『cherish』がリリースされました。

 

キリンジからKIRINJIに生まれ変わってから「11」と「EXTRA 11」を除いて、どのアルバムでも新たにアーティストを迎えた曲を収録しています。

 

 

中でも鎮座DOPENESSを迎えて制作されたこの曲は「The Great Jouney feat.RHYMESTER」なみに痺れるトラックでした。

 

実験的で新鮮、すこしエロい。

ド下ネタの「The Great Jouney 」ほどではないですが、艶っぽさと色っぽさがあります。

 

堀込兄の音楽への追求に関する貪欲さに感服します。

 

まず声の相性が良すぎる。ところどころ聴こえる「ハッ」とか「ゲッ」とか「ハハハ」っていう鎮座の囁きがクセになります。

 

本当のことと 本当のことだけで・・・

我々は繋がってゆける

 

この曲で一番好きな歌詞です。

受け取り方次第で意味は変わってくる歌詞だと思います。

 

 

MV中では意味ありげに「本当のことだけで・・・」と表記されていて、どこか寂しげな感じ。

所詮、他人は他人であり、皆違う境遇を辿ってきたわけで、同じ感覚を共有しえないものです。僕はこの歌詞からその寄る辺なさを感じました。

「本当のこと」をつかむのがいかに難しいか、いかに不可能に近いかを悟ったうえでの歌詞なのかもしれません。

 

瞬きひとつ バタフライエフェクト

僕の感情に竜巻をおこして

 

バタフライエフェクト」というのは「蝶の羽ばたきがどこか遠くの場所で発生する竜巻の原因になりうる」というもの。

つまりごく小さな影響でもそれがあった場合となかった場合で結果は大きく異なるということ。

 

気象学者が提言した言葉に由来するもので、どちらかと言えば理系用語ですがスピリチュアルっぽい考え方もあってその界隈でも結構有名です。

まさかこの言葉を使ってくるとは!と個人的に驚きました。

 

ほほ笑んだ君のまなじりは

しとやかな獣の尻尾みたいだ

 

突っ込みたくなる奇抜すぎる喩えですが、高樹さんなのでスルー。

 

この曲もいつも通り歌詞が難解で、ややこしいですけど特に深い意味はないような気がします。

「ほほ笑んだ」のとこの高樹さんのボーカル好きすぎる。

鼓膜をいい感じに響かせてくる。

 

この曲で感じた艶っぽさってほとんど高樹さんのボーカルのせいだと気づきました。