Life Is Party

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"The Times They Are A-Changin' "と「性善説」

 


 

ボブ・ディランのこの曲、どこかで聞き覚えがあるなぁってずっと思ってたんですが、amazarashiの「性善説」でした。

 


 

結構似てる気がするのですが、気のせいですかね...。

僕はコードとかメロディーの詳しいことはよくわからないんですが、きっとどこか共通したものがあると思います。

 

本当にただそれだけなのですが、どちらも好きな曲なので。

 

2曲の間で、歌詞自体は全然共通したものはありません。

"The Times They Are A-Changin' "はどんな歌かと言いますと、その題名のとおり「時代は変わる」と人々に語り掛けるような歌です。

1965年にリリースされた曲で、背景には公民権運動があるようです。

ちょうどアメリカで巻き起こっているBLMのムーブメントとも重なります。

 

歌詞には直接的な表現が少なく、今の時代にもしっくりくる普遍性があります。

本当のところ時代はずっと変わり続けていて、なにか大きな、目に見える変化を節目にそれが認識されます。

特に最近は時代の潮流は激しく渦巻いているように思えます。

世界の情勢とか、政治のこととか、こんなに忙しないものでしたっけ。

 

時止めたい。せめてゆっくりにしたい。

 

 

一方で「性善説」は毎日のように悲しい出来事が起こる混沌とした世界で、人の性の正体が何なのか、そういうことを問いかけている歌のような気がします。

そもそも善と悪の二元論で語れるほど単純じゃない。どちらが善とも、どちらが悪とも決めることはできない。

半ばこの世界に絶望したような歌詞にも聞こえますが、「生きることは決してあきらめてはいけない、幸せになることを諦めてはいけない」というメッセージが込められていると思います。

 

隣人愛という言葉が歌詞に出てきますが、キリスト教の有名な教えである「汝の隣人を愛せよ」を思い浮かべさせます。

 

僕は今のところは性善説支持者です。

 

人は周りの人の影響を受けずにはいられません。

良くも悪くも。

 

生まれた瞬間からテロリズムを持った赤子などいません。

他人の境遇への想像力はどれだけあっても足らず、人と人が完全に分かり合えないのは、他人の境遇を知ることができてもその当事者にはなれないからです。

 

だから犯罪者に同情しろということではありませんが...。

これだから善と悪は一概に断じることができないと思います。

  

それでも僕が一応性善説支持者なのは、大学で今までにあったことがないくらい清らかな人にあったからなんです。

彼はとんでもなく頭がいいんですが、めちゃくちゃ謙虚でもあって、そして優しいんです。

 

ただの「優しい」ではなくて、それこそキリストの隣人愛を体現した存在みたいな。

 

うまく言えないのですが、ここまで無垢な人に会ったのが、初めてなので僕はかなり衝撃を受けたんです。

それでやや性善説に傾いてるわけなんですね。

 

人を信じることができるってうれしいです。

そういう人が周りに増えていけば、自ずと幸せになれるのかなと思います。