Life Is Party

NEW MUSIC , NEW LIFE

花火 - サニーデイ・サービス

 

 

いつか高級ステレオで聴きたい一曲です。

 

この曲の世界観がとても好きです。

曽我部さんが監督したMVも大好き。

 

こんな夜に ずっと君の傍にいたい

この時代が終わったら 砂漠にでも行こうか

ピラミッドの上  打ちあがる

花火を君と見ていたい

こんな夜は ずっと君を感じていたい

氷河期の前に咲いていた 赤い花 

ピラミッドの上  打ちあがる

花火を君と見ていたい

 

「この時代が終わったら」とか「氷河期」とか。

なんだかタイムスケールが壮大です。

 

時代は巡って、今もいつか遠い過去のようになる。

最近個人的に、一段と「この世の終わり」を近しく感じるのでしみじみ聴き入ります。

 

そして「ピラミッド」と「花火」というおよそ似つかわしくない組み合わせ。

なんでこんなシチュエーションを思いついたのか不思議ですが、なんだか凄く惹かれるシチュエーション。

 

ロマンティックだし、幻想的。

 

 

スフィンクスと盗賊が踊る

揺れる幻 照らされた君の横顔

 もしもすべてが 夢だとしても

踊り続けるファラオに合わせて 

 

 

この曲に登場する「スフィンクスと盗賊」や「ピラミッド」というワード。

僕はなんとなく世界的名著の『アルケミスト~夢を旅した少年~』を思い浮かべます。

 

この本では、少年の旅の目的地としてピラミッドが出てくるのですが、ストーリーには盗賊も登場します。

あんまりないシチュエーションなので、曽我部さんがこの世界観をイメージした可能性は無きにしも非ずなのかなぁと思います。

 

なんにしても盗賊っていう「悪」のイメージが強い人たちとか、今はもういない「ファラオ」が踊る、非現実さとか奇妙さが僕にはとても魅力的です。

 

 

時間とか概念を飛び越えた不思議な次元にあるラブソングです。