センチメンタルフリーク - 長澤知之
すごく根暗で、最後までウジウジしてる歌。
捻くれ感情のメーターが振り切れてるのが逆にいいんです。
行き詰まったときはこの曲と一緒に不貞腐れるのが僕の常です。
やっつけぽく心臓が鳴る
3分間で済みそうな生活
出会いって奇跡ですよね
ハイハイハイ
どうでもよくなるとき。
頽廃的気分、「どうせ俺なんて…」って気持ち。
それを長澤さんはこんな風に表現します。
ユーモアの塊だと思います。
「ハイハイハイ」って呟くところ駄目な主人公を見ているようで応援したくなるような、不思議な愛着が湧きます。
ただ会いたい人はどこにもいない
あんたでもない あんたでもない
僕のための奇跡じゃない
かまわない かまわない
自分の気持ちを分かってくれる人なんていないって感じ。
究極のネガティブソングというか、手のつけられない感じというか。
この曲を好きになるのは同情に近い感情の所為もあります。
易しいことを難しくする
あかの他人の誰かの聖歌
この二行が意味するところは分かりづらいです。
「音を伴う祈り」とも言われる聖歌が「易しいことを難しくする」のはどういうことか。
あかの他人が歌うから、ややこしいということでしょうか。
つまり、この歌を歌う人からしたら他人の心配なんていらない。お節介だよ。
そんな意味かなと思います。
少し寒くなってきたからか、長澤さんの歌をよく聴くようになりました。
長澤さんのいくつかの曲はマフラーに顔を埋めて、ポッケに手を突っ込んで歩きながら聴きたくなるんですよね。
12月のライブ楽しみです。