Life Is Party

NEW MUSIC , NEW LIFE

茜 - 折坂悠太

 


 

ギター一本とその声だけで織りなすこの世界観よ。

いつ聴いても惚れ惚れします。

 

ピリッとした空気と悠然と流れる鴨川、そして折坂悠太。

この場に居合わせた人たちが羨ましい。

 

歌っているのは鴨川の東側の河川敷でしょうか。

となると太陽の位置からして夕方です。

 

「茜」という題名よろしく夕陽を背にしたナイスシチュエーション。

 

積もる話の山肌を

一つ語らず下っていく

 

 おもろい表現です。

 

積もる話は置き去りにしていっちゃうのか。

この曲をとおして主人公の「俺」は無口で硬派な印象をうけます。

 

 

消えぬ火種を連れてゆこうよ

くさい身体で出かけよう

共に過ごした夏の日よ

岩場の前よ

 

駆けずり回った夏の日々。

 

 「くさい身体」なんて夏の季語みたいなものですよ。

土と汗のにおいにまみれた少年の頃が懐かしい。

 

「岩場の前」はなにか思い出のある場所でしょうか。

友と語らい合った青春の景色が思い浮かぶ。

 

見慣れないものだけの朝

懐かしいものだけの夜

 

この歌で最も印象に残る歌詞。

「毎日変わり映えしないなぁ」なんて退屈な日々を送っている人はこんな歌詞を書きません。

 

朝、ドアを開けて外の世界に出て一日が始まり、見るもの聞くものは皆、新しい刺激。

夜には駆けた一日の記憶はもう自分の糧となっている。

 

こんな風に生きられたら素敵です。

 

茜色した俺のことを

思い出せるかい

 

かっこいいぜ。

小粋な口調が最高にハマる。

 

 

茜

  • 折坂悠太
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

原曲と鴨川ver.、どちらも大好きです。