インディゴ地平線 - スピッツ
スピッツのライブ抽選に当選して嬉しくなってスピッツを聴き返してるところです。
この曲はスピッツで3番目くらいに好きな曲。
イントロの何とも言えない全能感が最高。
歪みを消された 病んだ地獄の街を
切れそうなロープで やっと逃げ出す夜明け
寂しく長いみちを逸れて
時を止めよう 骨だけの翼眠らせて
1番のAメロも勿論好きなんですが、この曲の2番の歌詞の興味深さといったらない。
この4行が作り出す世界観はなんなんだ。
草野さんがファンタジー小説書いたらきっと面白い。
いや、絵本とかのほうがいいかも。
「骨だけの翼」とは何か。
最後の2行はなんだか「死」を連想してしまう。
「道を逸れる」は漂流するような、「時を止めよう」は時間の束縛から解放された世界(あの世?)へ行くような、そして「骨だけの翼」は風化いてボロボロになった肉体みたいな。
「ホントは怖いスピッツ」にこの曲も追加しよう。
逆風に向かい 手を広げて
壊れてみよう
僕たちは希望の屑だから
希望の屑ってスターダストみたいな言い方。
たまに草野さんが使う変な言葉がめちゃくちゃクセになる。
同じアルバム収録の「バニーガール」の「ゴミ袋で受け止めて」とか 狂おしいほど好きです。
凍りつきそうでも
泡にされようとも
君に見せたいのさ
あのブルー
「君に見せたい」っていう歌詞で気づいたことがあります。
それは、草野さんが今も変わらず「大好きな人と自分の大好きな景色やモノを共有したい」という気持ちを歌にしているということ。
最新アルバムの「優しいあの子」でも「優しいあの子にも教えたい」と歌っています。
旅先でみた心に残る景色や体験を大好きなあの人にも教えてあげたい、知らせてあげたい。
これって結構普遍的な気持ちで、僕も両親や祖父母にはいつも旅先の写真を見せてあげるのが楽しみです。
こういう気持ちはとても和む。
インディゴブルーの地平線って何処のことなんだろうか。
僕が思い浮かべたのは南米のほう。
荒涼としていて、前方には何も見えないような一本道。
エル・チャンテンの氷河を目指してひた走る途上。
MVのメンバーもみんな沢山服を着こんでいてそんな感じかなって。
いつか行ってみたいんですよ、アルゼンチン。
余談でした。