午後 - chelmico
この曲聴くとなんかの映画が頭のなかにボヤっと浮かぶのですが、思い出せない。
この曲の「テレ ↑ テレ ↓ テレ ↑ テレ ↓ ...」っていうリフレインに似たサントラが何かの映画にあった気がしてならないのです。
いつか思い出したい。
飲み干す 缶ジュースと
残る 少しの憂鬱と
回るレコード
あぁ もう午後
この曲は「夜更かしして、昼前に起きたときのテンション」と似た温度感があります。
ジュースがなくなる一方、憂鬱な気持ちを抱えたままの自分。
物質世界と精神世界を対比に使っています。
大量消費社会の現代における、消費しても満たされない心を自分の部屋の小さな世界で表現している、、のかも。
あと、「回るレコード」はクセになる。
誰かが作ったウィンドウから見える
色とりどりの緑がダンシング
この曲のラップパートで一番お気に入りのところです。
窓を「作った」って表現するのは不思議なセンスだし、緑がダンシングするという光景もイメージつかない。
緑という単色なのに、「色とりどり」だし。
かなり不思議な歌詞ですが、そのミステリアスな雰囲気がいい。
無くしたピアスは 今頃どこかのタクシー
なくしてしまったものが自分の知らない何処かで動き回っているのは少し不思議な感覚です。
電車に忘れた傘がすごい速さで地図の上を動いてる。
これが旅先だったりするとエモくなるんですよね。
自分のものだったものが、まだあの土地を旅しているみたいに思えて。
ほんの僅かさ
言葉にできる気持ちなんてないのかな
寂しげに、切なげに歌うのにキュンとなってしまいます。
でもよくよく聞いたら意味はわかりません。
でも切なげ。
同情したくなる。
終わり方もいいですよね、あっけなくて。
「そこで切っちゃうのか!」って、聴く側の気持ちをいい感じで焦らしてくるのがハマる。
心理戦で見事にしてやられてます。