夏が来た! - キャンディーズ
まさかキャンディーズの曲について書くとは自分でも驚きです。
この曲、なんだか少し文学的で驚きました。
緑が空の青さに輝いて
部屋のカーテンと同じ色になっても
少し何かが違うのは きっと生きてるからだろう
なんて考えて なぜか君に会いたい
思いがけずこの曲に出会いましたが歌詞がすごく好きです。
絶妙に意味がわからないですが、なんだか共感できるんです。
「少し何かが違うのはきっと生きてるからだろう」なんて意味ありげに歌うのがアイドルソングらしからぬ歌詞に思えます。
昔のアイドルソングの歌詞ってなかなか興味深いのが多いです。
「君に会いたい」に「なぜか」とつけているのが心の気まぐれな感じを表していている気がしていいです。
砂の上に髪を広げて 寝転んで夢をみて
こんな不思議な出来事があっていいものかと思うくらい
幸せな雲が風に踊るよ
「幸せはなんでもないことなのかもしれないなぁ」なんて考えてしまいました。
「雲が風に踊る」ってユーモアあります。
こんな風に繊細で素敵な歌詞の曲をあんなふうにポップに仕上げて大衆的ヒットソングにしてしまうのが面白いです。
この曲の作詞作曲者は穂口雄右さん。
調べてみたらキャンディーズの「年下の男の子」とか「春一番」、あとは郷ひろみの「林檎殺人事件」なども作られている方でした。
「林檎殺人事件」好きなんですよね。
素晴らしいソングライターさんだ…。
ちなみに、この曲はオーリーのカバーで知りました。
この表現力はやはり只者ではないなと思います。
こちらのほうが「夏が来た!」のオリジナルだと言われているほうがしっくりきます(笑)。