The National<渋い、かっこいいおじさんたち>
The Nationalといえば、昨年の2017年にリリースされた最新アルバム"Sleep Well Beast" が第60回グラミー賞の「最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム」を受賞したことが記憶に新しいバンドです。
グラミー賞を受賞したと言っても、日本ではあんまり知名度は高くないと思います。
僕がThe National を知ったのも、このアルバムが発売されたときに、タワーレコードでなかなか大きく展開されていて試聴してみたことがきっかけです。
第一印象は「暗い」です。とっつきにくい音楽だなと思いました。
でも印象が気に入らなかったわけではなくて、「実験性とポップを兼ね備えた」と謳うだけあってワクワクするような高揚感を感じたのをなんとなく覚えています。
それから少ししてFlake Records のDAWAさんのTwitterで見かけて再び彼らの曲を聴く機会がありました。
それからちょくちょくYouTubeでも関連に現れるようになり、その度に聴いていたら"Sleep Well Beast"にハマっていました。
"Sleep Well Beast"一番の名曲と言えばこの曲を挙げる人が多いと思います。
この曲がかかった時はいつも少しヘッドホンの音量を上げてしまいます。否応なしに気持ちが高ぶってくる曲です。
ドラムのどっしりくる音、バリトンボイス、あとは金切り声みたいなギターがいい感じに溶け合ってます。
一方で落ち着いた曲も。
ウォーキングにすごくマッチする曲ってありますよね。それです。最高に心地良い曲。
歌詞はなんだか切ないです。愛する人と暮らす、願いの歌に聴こえます。
このアルバムの休憩地点と言えると思います。
「Day I Die」と同じくらい人気?
ギターソロとラストサビに痺れます。ライブだとラストサビは凄いシャウトでめちゃカッコイイです。
アルバムのなかでは最もシンプルに聴こえる曲です。序盤のギミック音?みたいな音いいです。どうやるんですかね。
「誰のせいでもない」。そうとしか言いようがないことが世の中には沢山ありますけどそのことに対する無力感を歌っている曲でしょうか。
"Sleep Well Beast"は確かに実験性を感じさせるアルバムです。
ピアノバラードのなかに濁ったような音を入れたり、おそらく聴き手には馴染みのない新しい音をアルバムの中にちりばめているように感じます。
「Carin at the Liquor Store」「I`ll destroy you」「Sleep well Beast」「Empire Line」など。
こういうトライをしていると、聴いていて「これはちょっと違うな…」という曲が出てきてもおかしくないですが、そうならないのでこのアルバムは傑作だと、ぼんやりそう思います。
でもこのアルバムに関してはポップというよりパンクに近いような気迫を感じました。
内側に衝動的な激しいものがあるというか。
うまく形容できないですけど、全体的にベースはエネルギー的に低く落ち着いた状態にあるんですけど、聴いていると焚き付けるように高揚感をあおってきます。じわじわと。
"Sleep Well Beast"最高です。
~番外編~
ここまで"Sleep Well Beast"の曲ばかり紹介してきました。というのも僕はほとんどこのアルバムしか聴かないんです。僕には他のアルバムはあんまりなんです。
そんな僕が"Sleep Well Beast" 以外のアルバムの中の好きな曲を。
なかなかマイナーかもしれないですが。
すごくポップで、その名の通りファッショナブルな感じ。
楽しい曲です。
ライブ映像探してるんですが、今のところ見当たらないです。
隠れた名曲だと思います。
今回は以上です。