Life Is Party

NEW MUSIC , NEW LIFE

タイムライン - クラムボン

 


少し肌寒くなってきました。

日が暮れるのも早くなった。

 

学校終わり、夕焼けに目を奪われつつ、この曲を聴きながら家に帰るのが最高に好きです。

 

SNSのタイムラインを題材にした歌。

この曲も「葉桜」という言葉が出てくるので、秋の歌ではないのですが、、、。

 

 いつもの公園 ちょうど5時の時報

鳴り渡る空は 真っ赤な夕暮れ時

ボール追いかけて遊ぶ子供たち

見守る親たち 自転車 子犬 木々

平穏であれたら そんなことを願う

陰影の濃淡   映画のようで

 

込められた思いは当たり前の日常を尊ぶ気持ちでしょうか。

タイムラインが載せてくるものは知り合いの呟き、フォローしている有名人の呟き、それとニュース。

 

タイムラインっていろんなものが混ざり合っていて、とてもカオスの世界。

楽しい呟きに交じって目も当てられないような悲しいニュースも飛び込んできます。

 

自分の目の前にある日常はいつ脆く崩れ去るかわからない。

現実は映画のワンシーンのような美しい瞬間と悲劇に満ちた世界です。

 

タイムライン上には あちこちの町の

違う空模様 ピンク グレイ 群青

 

この「ピンク グレイ 群青」の語感で思い出したのはミスチルの「彩り」という曲。

あの曲でも「赤 黄色 緑」や「金 銀 紫」など出てきます。

 

日常のなんでもないことを慈しむという点で似た曲かもしれません。

 

いつどこで何が起きるか わからない世界の果て

パラレルに日々は続く  続けるを続けていく

広がるこの空の下    私もここにいるんだって思った

 

 

交わることのない人たちもたくさんいて、そんな人たちとも平行線を手繰る糸によって、どこかで繋がって生きている。

そんな奇妙で不思議な日々を続ける。

 

空はずっとずっと先までつながっている。

離れた人が知らせてくれる空も同じ空。

自分もその空に下にいるんだ。そんなことにふと気づいて幸せに思う。

 

ほっこりするなぁ。

 

今年のフジロックの映像もぜひ。

 


 

Meli-Fali - Pepe California

 

楽しいインスト曲を。

 


 

この曲はどこで知ったのやら。

お気に入りのインスト曲です。

 

調べてみたらこのバンド、なんと日本のバンドでした。

完全に北欧かどっかのインストバンドだと思ってた…。(笑)

 

ライブ映像に高知県でのものがあったのでまさか!?と思って調べたらそのまさかでした。

 

Wikipediaのページによると彼らは「東京代表多幸感ダンスバンド」だそう。

言えてる。たしかに多幸感。

コンテンポラリーダンスも踊ってそう💃。

 

なんでも、あの夏にお世話になる「ソルティライチ」の販売元であるキリンビバレッジ「世界のキッチンから」のcmに曲を提供していたらしい!

 

どのCMが該当するのかわからないけど、たしかにオーガニックな感じとか、ハンドメイド感とか、南国感みたいなところに共通点があるなぁと思います。

 

2010年の作品を最後に新譜をリリースしていないようですが、現在活動されているのかどうかは不明のようです。

 

So Far Away - Carole King

 


音が少し粗いのがむしろいいです。

味があるとはこのこと。

 

ローファイが似合う曲と言ったら失礼かもしれませんが、remasterバージョンが出てもきっとオリジナルを聴いてしまうと思う。

この曲の温度感はディジタルの素っ気ない音では十分に表現できないだろうから。 

 

 

 Doesn’t anybody stay in one place anymore? 

 

「一つの場所にとどまり続ける人なんてもういないのかな」

 

 距離的に離れてしまうのはもちろん寂しくて恋しいです。

 

でも僕はこの歌詞にもう一つの意味を重ねて聴いています。

 それは心理的な距離。

 

久しぶりにあった友達がすっかり変わってしまっていた時。昔のように腹を割って話せなくなったとき。

 

一つのところにとどまることが難しいのは心についても言えることです。

家庭をもったり、仕事に打ち込んだり、環境が変わると、その人を取り巻く人たちも変わっていって無意識のうちに人は結構変わります。

 

ただ距離が離れただけならまだ耐えられる。

けど、心の距離が離れてしまったら、もうそれは修復しようもない。

誰を責めることもできないし、時は決して戻らない。

 

無常観すら感じる曲です。

僕だけかもしれませんが…。(笑)

 

そして、カバー。

『Choice』という泰行さんのカバーアルバムから。

So Far Away

So Far Away

  • provided courtesy of iTunes

 

オリジナルにかなり沿ったカバーです。

泰行さんの歌声は優しい。

ギターはガットギターを使っているようで、それもあって優しい耳触りになっているのかも。

 

遠くにいる大切な人を思いだしたときに。

 

 

 

Teenage Dirtbag - Wheatus

 

 

ONE DIRECTIONによるカバーのライブ映像がYouTubeにあるので結構有名な歌だと思います。

でもWheatusについては全然知らないんですけど…。

 

僕がこの曲を知ったのはPhoebe Bridgersから。

( the Nationalの来日公演のゲストアクトに決まりました!)

 

彼女によるカバーがこちら。

 


 

Dirtbagを調べたら「人間のクズ」っていう火の玉ストレートな訳が出てきて吹き出してしまいました。

学生時代は自分を他人と比べて惨めになって極端に卑下してしまいますが、そんな貶めくてもいいのに。(笑)

 

そういう時期を通り過ぎて、大人になってからは笑い話になりますけど、当時は大真面目に悩んでいたんですよね。

今思えばちっぽけな悩み事も、まるで世界の終わりみたいに思えてしまって。

 

悲痛な思いはしっかりと伝わってきて、意外と感情移入してしまいます。

 

奥ゆかしさはない、10代の心のありのままをさらけ出した歌です。

 

月夜の散歩 - エレファントカシマシ

今週のお題「○○の秋」

 

段々と過ごしやすい気候になってきました。

「散歩の秋」としましてこの曲をチョイス。

  


 

「春の風」という言葉が出てくるくらいなので春の歌なんですが、春も秋も気温は似たものだと思うのでご愛嬌ということで。(笑)

 

この曲を知るまでエレカシってもっと男臭くて泥臭くて、熱血なバンドだと思っていました。

実際そういうところはあると思うので、この曲は少し変わり種なのかなと思います。

 

の匂い〜

夜は更けていく

俺たち  置いて

 

麗らかだ。

ギターの音は僕の脳にほろ酔いの気持ち良さを錯覚させます。

川の音と秋の虫の声と月明かり。

秋の河川敷で聴きたい曲です。

 

流れゆけ  時よ

俺たち  置いてゆけ

 

遠回しな「時よ、止まれ」ということでしょうか。

 

 

君が笑う  話しながら

今日の月のように

 

この歌詞本当に素敵だなと思います。

夏目漱石の「月が綺麗ですね」みたいなことをさらっと歌ってしまっているみたい。

 

 関係ないけどこの写真の宮本さんカッコよすぎやしませんか。

 

小山田さんのカバーも大好き。


 

Anyone Else But You - The Moldy Peaches

 


この曲ってラブラブで熱々なカップルの歌ですけど、かなり淡々とした歌いぶりです。

 

でもそこがいい。

アツアツの歌詞とドライな歌唱でいい温度になってると思います。

 単調なリズムとメロディーは平凡で穏やかに続いていく幸せそのものです。

 

デュエット曲のなかで、僕が知っている限りでは一番好きな曲です。

 

sugar meと王舟によるカバーがこちら。

 


アレンジもMVも随分可愛らしいです。

 01:45 あたりからのsugar me のパートは英語詞ではなくなっています。彼女はフランス語もできる才女なのでおそらくフランス語で歌っています。

 

すごすぎますよね。(笑)

夜が明けたら - きのこ帝国

 

 

the radio dept に続き、きのこ帝国。

 

この曲が収録されているデビューアルバムでは「憎しみ」の感情が見え隠れします。

このアルバムのリリースに際したインタビューではボーカルの佐藤千亜紀さんはある時期に嫌いな人に向けて歌詞を書いていたそうです。

この歌でも、歌詞で「復讐」という言葉が登場します。

 

それだけ聴くと呪いみたいで怖いですけど、聴いてみれば青春小説を読んでいる気になります。

 

僕は特に感情移入して聴いてしまいました。

 

目がさめたら すっかり夜で

誰かに会いたくなったよ

 

夜に眠れなくなると、「学校に行って、家に帰って、力尽きるようにして寝て、起きたらもう夜」なんてことはよくあります。

 

本を読んだら眠くなるときはまだ良い方。

もうどうにも眠れなくなってしまったときは本当につらい。

脳が疲れているのはがはっきりとわかるのに眠れない。

眠りたくてしょうがないのに。

 

このときの孤独感は堪らない。

誰でもいいから一緒にいてほしいと思うんです。

 

鍵もかけずに 部屋を出て

夜の 夜の空を歩く

 

コンビニに人気を求めて歩いていくとき、まるで自分が夢遊病者のようになった気がします。

「空を歩く」という表現は地に足のつかない、フワフワした存在の自分を表わしているよう。

 

夜が明けたら 夜が明けたら

許されるような そんな気がして

生きていたいと涙が出たのです

 

なにかをきっかけにして前を向けたらそれだけで状況は大きく変わると思います。

僕にとってはそのきっかけがこの曲でした。

許されるような気分になって救われて、そしたらば堰を切ったように涙があふれてきました。

 

本当に小説のなかの登場人物に自分の境遇を重ねてしまう感覚でした。

 

宮沢賢治の『春と修羅』やレイモンド・チャンドラーの『ロンググッドバイ』と同名の曲、それに遠藤周作の『海と毒薬』に似た題名の「海と花束」など、曲名に注目すると佐藤さん自身もきっと本が好きな方なんだとわかります。

 

あと、おそらく関係はないけど。

あいつが泣いていた夜

あの子は笑っていたよ

 

この歌詞は宇多田ヒカルの「誰かの願いが叶うころ」と似たものを感じます。

 

誰かの願いが叶うころ

あの子は泣いているよ

 

この2つの曲で歌うテーマは全然違うと思いますが、どちらも変わらない事実を歌っています。

 

 

このデモ音源ver.もいいです。

ちなみに『タイムラプス』 の初回限定盤についてきます。